ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

芸術の秋…

2012-11-25 | 日記
誕生日プレゼントっと、お花を頂きました。
ありがとうございます。

トルコキキョウの花束で、
まぁ素敵なラッピング…、
リボンまで施されて、
リボンが…もったいない。
と、

老猫タルトをラッピングしてみました。

出前一丁前にポーズをとって、
生意気にも、すかしています。
こんな所、飼い主と似てます。

さて、
たまたま偶然、見つけました。
閑静な住宅街の一角、護国神社にほど近い。
大河ドラマ『平 清盛』様のタイトル文字を書かれた女流書家 金澤翔子さんの個展です。
力強い筆のタッチで、好きです。
男性的、かつ、仏教的。
つらつら経歴を読むと、
10代で般若心経を写経。
…私、初めて写経したのが20代でした。

はい、次。
金閣寺銀閣寺展です。
前半行って後半です。
水墨画を見て、
「どこが点の始まりだろね?」
筆の入れ始めと、筆を置くタイミングってどこ?
みたいな話をしていました。

もちろん、作者は痘の昔に仏様。
作成過程を見る事は出来ず、
過程は空想妄想の想像の類。
作製期間は、どこ位なのか?
書き上げる最中、何を思うのか?
おそらく、無心でしょうが、

そういう事を話し合って、

結局、完成図ばかり見ていると、
途中経過(大切な部分)って、除外視されるよね。
結果重視の世の中に変わったね、と話を落ち着かせました。

即、
結果が欲しい。
即、
反響が欲しい。

結果って、すぐ出るの?

作品の思いって、伝わる事が緩いというか、鈍い。
それに、すべての人に伝わるものじゃない。
心と同じ。
一人、二人で結構。
それで、十分満足。

どうして、その作品を造ろうと思ったか、
筆を執るきっかけや思い…って、
早々簡単に伝わらない。

完成(結果)ばかり求めて、意図を考えず、

結局、何が言いたいの?
で、終わる。

釈迦の悟りだな。

作品を描くに至った歴史を考えず、
また、分からない事をそのままに、
作者の意図をぼやけさせてしまう。

芸術ほどの空はなく、
それ事態が無…不立文字だな。

と、二人の自称芸術家は、
なんか作りたくなったよね…って、GOTO(ソーイングショップ)に行くのです。
そして、後学のため、
加賀に行って、
九谷焼を見て、
(手に取るのが怖かった)
加賀友禅を見て、
(一部、触れて)

伝統芸能を堪能、
夜の金沢、クリスマスイルミネーションを通り抜け、

雨降る幽玄、兼六園を廻り、
帰途に着く…。


散華の如く~疑心暗鬼~

2012-11-25 | 散華の如く~天下出世の蝶~
そう言われて、しぶしぶ
「…通せ」
彼女を、中に引き入れた。
代わりに、女中を下げて、
すすぅ、襖が閉じられる刹那、
「すまぬが、客人に茶を…」
女中「はい」
パタ…ン、襖が閉まり、
ササ…と、遠のく足音を確認した。
やはり、どうも疑心暗鬼になって、
立ち聞きせぬよう、細心の注意を払うようになってしまった。
生駒「…」
私をじっと見るこの目と沈黙も辛い。
女中が戻るまでに用を済ませようと、
帰蝶「渡したい物とは何か?」
こちらから話を切り出した。
生駒「先達ては、ご無礼仕りました」
帰蝶「それは良い。早う要件を申せ」
殿と生駒が謁見したのは、私が生駒の側室を了承した後だった。
殿の側室は、私が知る限りでは十数人。
側室には生駒の他、討死果たした重臣や兄弟伯父の妻、伯母がおる。しかし、
正室に筋を通してから側室に上がったのは、後にも先にも、彼女一人だった。
生駒「信長様から、お預かりした物が…」
ゆっくりと、美人が私に近付いて来た。
すぅと白く透き通る手が目前で止まり、
ぱぁと両掌が白い花弁のように開いた。その花弁の中には、
帰蝶「殿の、御守り…」
殿が肌身離さず持っていた、美しき氏神様。
揚羽蝶に包まれていたのは、
“香車”