義隆「アメ…」
斎藤「欲しんだろ?」
義隆「ゴク…」生唾を飲み込んだ。
意地を張っているが、本音は欲しい。
というより、
輪の中に入りテェと見た。
斎藤「ガキのクセに抑えちまって、」
ペロ…ッとわざと美味そぉうにアメを舐めて、
「これから、でっかい天の争奪戦だってのに…なぁ」
義隆「でっかいアメ」
池田「…」チラッと義経さんを見た。彼は黙って、事の成り行きを眺めていた。
義隆の資質を量っている。
無論、斎藤も探っている。
斎藤「己が利得んがため頭を使え。敵の懐、情に入り、甘い蜜を吸え」
義隆「り?何…それ、分かんない…」
“利”
池田「勝利の利。勝ち得た者のみが味わえる美酒…」
アメのツボを持って、
「満足感、充足感、達成感…そして、功利…勝利の功績、利益の味だ」
義隆「勝…」
池田「事を無し得ようとする時、好き嫌いの感情論で動くな。相手がもたらす利を考えろ」
義隆「利…」
斎藤「敵の手に落ちた天を、お前なら、どうする?」
人差し指で、天を指し示した。
義隆「天…」見上げた空は広く、青く澄んでいた。
義経「この広い天を動かしたい思わないか、義隆?」
義隆「動かす…」
“あなたは、天から与えられた“運”という可能性を試されているのです”
能(よ)り可(よ)しと成す
義経「天を、意のまま動かしてみたくないか?」
斎藤「欲しんだろ?」
義隆「ゴク…」生唾を飲み込んだ。
意地を張っているが、本音は欲しい。
というより、
輪の中に入りテェと見た。
斎藤「ガキのクセに抑えちまって、」
ペロ…ッとわざと美味そぉうにアメを舐めて、
「これから、でっかい天の争奪戦だってのに…なぁ」
義隆「でっかいアメ」
池田「…」チラッと義経さんを見た。彼は黙って、事の成り行きを眺めていた。
義隆の資質を量っている。
無論、斎藤も探っている。
斎藤「己が利得んがため頭を使え。敵の懐、情に入り、甘い蜜を吸え」
義隆「り?何…それ、分かんない…」
“利”
池田「勝利の利。勝ち得た者のみが味わえる美酒…」
アメのツボを持って、
「満足感、充足感、達成感…そして、功利…勝利の功績、利益の味だ」
義隆「勝…」
池田「事を無し得ようとする時、好き嫌いの感情論で動くな。相手がもたらす利を考えろ」
義隆「利…」
斎藤「敵の手に落ちた天を、お前なら、どうする?」
人差し指で、天を指し示した。
義隆「天…」見上げた空は広く、青く澄んでいた。
義経「この広い天を動かしたい思わないか、義隆?」
義隆「動かす…」
“あなたは、天から与えられた“運”という可能性を試されているのです”
能(よ)り可(よ)しと成す
義経「天を、意のまま動かしてみたくないか?」