ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

不義の子

2011-07-10 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
さて、セレブの片割れは、というと料亭の仮設 科学捜査研究室で、分析中の手元をじぃ…と…見つめられ、冷泉院「あのさ、手元が狂っちゃう。視線を外してくンない?」
乙和「あら、ごめんなさい」と、今度は、その視線を冷の顔に移して、ガン見した。
すぅと寝入った山吹ちゃんを寝かしつけて戻って来た小枝「…?」ただならぬ雰囲気に、訝しく思ったが、能面を付けたままで…誰にも分からない。
冷泉院「…私の顔に、何か、付いてます?」と手を止めて、乙和に聞いたら、
乙和「藤原香子様よく似ている眉に目、鼻と口ね。ただ、性格と態度は父親似かしら?」
冷泉院「さぁッ」短く答えて「父が、どんな人か知りませんッ」
小枝「(え…?)」と冷を見て「(え…?)」と乙和を見て、あたふたしていた、らしい。
乙和「あぁ。彼女ね、香子様(冷の母)の不義の子なのよ」と教えた。
ドン!、冷泉院「だからッ!」机を叩き、声を荒げて「なんです?」
乙和「ふぅ…」息を吹きかけ「毒が舞うわよ」
冷泉院「何な…ッ」言葉を止めた。
それは、動物小屋からドヤドヤッと佐藤夫婦と瑠璃が部屋に入って来たからだった。そして、
基治さん「はぁあ~い♪」と、後ろからのん気に付いてきた。
乙和「ほら、似てるでしょ?」
冷泉院「え…」どういう、事?クラッとめまいがして、
基治さん「おッ!」ガッシッとナイスキャッチで「大丈夫かい?冷ちゃん」と抱き締めた。
ぎゅっと。
すると、目の前に迫る基治さんの顔に、冷泉院「ぎゃぁあぁ~!!!」コテンッ。
継「卒倒したぞ」俺たちの親父に、
忠「なんて、失敬なセレブだな」
初音「先ぱぁい…」、楓「どうしちゃったの…」
乙和「…ま、いつかは、バレる事実よ」
瑠璃姫「どういう…」と、継「…事だ?」と親父に説明を求めたら、
基治さん「お前たちの、姉さんだ♪」と、にっこり笑って、素直に自白した。
瑠璃姫「え…?」
継・忠「俺たちの…」と、くた…となった冷泉院を見て「姉貴ぃ!?」
基治さん「そ。姉弟、仲良くなッ♪」
瑠璃姫「つ、つまり…?」乙和さんに説明を求めたら、