ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

お付き合い下さいませ

2011-06-29 | 日記
来月から、ヨーガプログラムが変わります。
テーマは、大工(カーペンター'S)
心の再建を目指します。

と言っても、
トラウマに、
命や心に、付ける薬なんて、ないんですよ。
って、池田に痛い所、突かれそうですね。

それでも、何かせずにはいられない。
そぉっと、見えない絆創膏を貼る。
それが、人間ってモンじゃないかなと思います。

今回の震災で、皆様の心には深い傷が付いた。
そして、それは残った。
しかし、それは見えない。
だから、相手と思い合わせる事は難い。
「自分は傷付いている」
「俺の方が、傷付いた」
そう言っても、見えない傷の深さなんて、
測りようが、ない。
それに、皆さんは、その傷を心に仕舞って生きている。
隠された傷の痛みを、感じることは難しい。
元気そうに見える方でも、悲しみがあふれている。
何も背負っていない背中には、恐怖心や孤独感、焦燥感を背負っている。
そう感じる、ただ、感じるだけで…。
見えないモノって厄介ですね。

でも、その反面、見えないモノがそういう傷を癒す、そう信じています。

私の出来る事と言ったら、物語に己の心をぶつけ、己を問い質す事くらいです。
人様の命、心に、何も出来ない自分が、本当に申し訳なく思います。
能子が鹿嶋の神に謝ったシーンがありますが、あれが、私の真意です。

だから、あの世で申し開きが出来るよう、今をしっかり務めたいと思います。

その己の道として、ヨーガを選びました。
本編でも、ヨーガ(繋がり、絆)のテーマに近づいています。
皆さんも本編を読んで、
主従関係、親子関係、夫婦関係等、登場人物の立場、心の対比に気付かれていると思います。それら、ヨーガという心の手綱を掴むためです。
(もちろん、史実を通して、こじ付けしている場面もありますが…。
なんせ、800年も前の話です。
真相を確かめるスベは、ドラえもんに委ねるしかないでしょう。タイムマシーンで)

実を言うと、来年の大河ドラマ「清盛」様に繋げたいなぁ…と思って、
義経記を書いていました。しかし、腰を据えて書いてみたくなりました。
しばらく、私と、お付き合い下さいませ。

7月からの3ヶ月の予定表はこちらです。
一週間の予定表などは、こちらからアクセスして下さい。

蒸し暑い日が続きます。
湿度の高さから息苦しさを感じる方、また、関節に痛みを訴える方が多いようです。
水分補給と、湿度管理(風の通りを作る)で、体調を整えて下さい。
お風呂上りの、ほんの少しのストレッチで、むくみを解消します。

見える所は、自分で管理出来るといいですね。

風と、水の神

2011-06-29 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
義隆「わぁ…」と感嘆の声を上げて「どうして、虹が出来たの?」と聞いた。だから…、
義経「夫婦が、渡って出来るんだ」と答えた。
なんとなく、義仲と山吹が、あの橋から俺たちを見ているような、そんな気持ちになった。
義隆「え?」
義経「日本の神話だ。水と風の神が、仲良く空を渡る。そうすると、虹が出来る」
義隆「水と、風の神様?」
義経「そう。水の源 義仲…お前の父上と、山の息吹…お前の母上が渡っているんだ」
義隆「息吹(いぶき)…?」
フゥッと息を空に吹きかけ、義経「風で、息だ」と教えた。
本当に、山吹が義仲の所に行ったんじゃないかと、そう思った。昨夜の、生霊の術…アイツからの最期のメッセージだったんじゃないかと思えてならなかった。
山吹は産後状態が悪く、動けなかった。そのために、葵が義隆を連れて奥州に来たんだ。
もしかしたら…俺たちは山吹と、もう会うことはない…かも知れない。そう、思ったんだ。
虹を見ながら、懐から[山吹柄の手鏡]を取り出し、義隆に渡した。
義経「父上と、母上に会いたかったら…これを見ろ」
義隆「…」意味が分からなかったのか…ただ黙って、鏡の柄の方を見つめていた。
義経「見せたい自分を、そこに写せ。決して、泣きっ面、見んな」
義隆「分かった」クルッと鏡を反転させて、自分の姿を映した。
映し出された顔は五歳…イッチョ男前になっていた。
義経「よし」
義隆「じゃ、もう一人の母上には?」
義経「葵、か…」今どこにいるんだろうな「アイツとは、大丈夫。繋がってる」
義隆「え?」分からない、という目を向けてきたから、
義経「義隆…」と目線を合わせるようにしゃがんで「葵の葉っぱって、見たことあるか?」
義隆「ない」と答えた。だから、濡れて柔らかくなった地面に指でなぞって描いてやった。
義経「心臓(ハート)だ。アイツ…双葉葵※は、二つのハートを繋いでる」

※賀茂神社の神紋
義隆「ハート…?」俺の真似して地面をなぞって、でこぼこした下手なハートを描いた。
義経「ここだッ」心の位置を教えるのに、拳で義隆の心臓を突いてやった。
義隆「ィテッ」
義経「あいつは、二つの心臓を繋いでる」と俺のハートと義隆のハートを蔓(つる)で繋げた。