ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

弁慶 捕り物七つ道具

2010-11-13 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
松尾「海尊じゃねぇか」何やってんだ、あいつ?
義経「シッ!」と二人を諌めて、息を潜めじっとして気配を消して、草むらに身を隠した。
海尊はシュッと手裏剣を投げた。
がーん!?ショックだ、獲物を取り逃がした。
野兎「くくっ」とほくそ笑んで走り去った…。タッタカタ、タッタッターと。
義経「…兎にバカにされたぞ、あいつ。飛び道具、苦手なのに何で?」得意の長柄で捕まえろよと思った。海尊は投剣、弓矢が下手だった。どうしてか?力むからだ。
弁慶・海尊共々、絶対に飛び道具を持たない主義で練習もしないから上達するわけもなく、努力という苦労と忍耐を放棄した奴らで…俺だけ個人的に困っていた。さらに、余談であるが、義経を守る『弁慶の七つ道具』には手裏剣のような飛び道具を入れない。どうしてか?苦手だからだ。ちなみに紹介するが弁慶七つ道具とは、さぁ、江戸時代劇を思い出そう!
「御用だ!御用だ!」と叫びつつ、突っ走っては犯人が逃げて当然だが、そういう江戸警察部隊 御用聞き、または岡っ引きと呼ばれる人たちが持つ長柄の寄道具の一つ、犯人を追い込むI型突棒通称「アイ棒?」と犯人の首根っこを掴むY型さすまた通称「ワイ指す?」で犯人指し示し、捕獲した犯人をぶち込んでおく檻を作るための大工道具のきこりさんが持ってるような鉞(まさかり)で必要最小限の木を薙ぎ倒し、大型鋸(のこぎり)で木を均等に切り、木に穴を開けて釘?なんて使わないが縄を使うがま、いいとして犯人に「これ以上、嗅ぎまわるな!」と釘を刺さしておく?もじ錐という穴を開けるきりと、枯葉を集めるフリして、そこらへんに犯人をかき集め犯捕獲奨励金 懸賞金をごっそり貰う?鐵(てつ)熊手が弁慶七つ道具である。少々無理な説明だったが、分かったかい?分かるかって?
ま、どうでもいい。これは後から出てくる大工七つ道具だ。そんなことより、
海尊「あぁ~あ…」兎にバカにされガックリ肩を落とす海尊。そんな悲しげな後姿に、
義経「おーい、かーいそーんっ!」と見かねて声を掛けた。
海尊「あっ!」見てたの?きゃっ(#・・#)恥ずかしっと顔に紅葉を散らしたが、
義経「可愛くねぇ。それは女がやるから可愛いんだ。何やってんだ?」
海尊「あ、いや…その、賀茂女が餌付け用の肉を捕って来いって、手裏剣、渡されたて…」
義経「さすが師匠、お前の苦手をちゃんと分かってるだな」
いつか苦手は弱点になり、そこを突かれる。早いうちに克服しておけって事だ。
海尊「…ん」としょげていた。志鷹の手前、獲物を仕留めたいし…でも、取り逃がすし…。
義経「そう力むな。いいか?投剣を投げるな、飛ばせ」狙いはOKだった。ただ、ちょっと