ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

人生も料理もいい塩梅?

2010-11-10 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
義経「これ、どうしたんだ!?」ともちろん店内がめちゃくちゃだったから聞いただけ。
女将「あぁ、後から片付けさせるから気にすることないさ…」今日は大掃除でお休みだね…。
義経「そっか。キレイになるといいな…」足の踏み場もないから、そこらへんカウンター席だけでも座れるように物をずらし、椅子を三脚立てて座った。松尾らにも座るように促し、
松尾「ツンツン(なぁ、義経…)」
河合「コソ(これ、やばくねぇ?)」と言われたから、これ?が医学的にやばいのかと思って、
義経「それ何?」と指差して女将に訊ねてみた。“これ”がそれだって分かるように示した。
女将「これ?裏で飼ってる山羊のミルクちゃんの乳よ。山羊乳って人間の母乳成分に近いの」と山吹に与えている山羊ミルクの母乳成分について教えてくれた。
義経「そうなんだ。ありがとう…」ヤギのミルクちゃんの乳だって…と河合に教えた。
河合「いや、そうじゃなくて」聞こえたし…。ただ、伸びた二人の安否を問うたのに…。
松尾「(仕方なく…)この伸びている二人は大丈夫か?」と俺らの疑問を自分で女将に訊ねた。
知りたいことは自分で聞いたほうが手っ取り早く、すんなり納得できる。それより、義経とは論点疑問点視点が大幅にズレてる事が分かった。“?”マークが付く場所が違うんだ…と。
女将「あぁ、(ちょうど)いい感じいい具合の塩加減いい塩梅に仕上げてやったのさ」くくっ。
人生も料理と同じでいい塩梅が決め手だよ♪と塩を一つまみ、ぱらぱら~と振っていた。
松尾「な、何をしたんだ?」と二人を指差し「こいつらの人生に塩味利かせた?」
女将「ちょっとだけね。うちの子にちょっかい出したから、(懲ら)しめたのさ」きゅっとね。
義経「…うちの子…って、ハッ!?いっけねぇッ、上の奴ら忘れてた!」と後頭部を叩いた。
女将「あんた、まだ、たかの子がいるのかい?頑張ったねぇ。何なら下の子ら見てるから、たかの子、見ておいでよ」と言われたから、お言葉に甘えて下の奴らを、
義経「じゃ、お願いします!あ!厨房借りて弁当作らないと!」ポロッとペロッと言ったら、
女将「まかないでいいかい?」と訊ねた割には義経の答えを待たず、サッと義隆に山吹を渡して乳を飲ませるの交代し、エプロンをササッ装着しササッサーと手際よくブランチ弁当を作ってくれた。己の疑問を即行動で解決するタイプだな。
しかも、義経らの朝食まですばやく手早く素早く神業早業で超人的な美味さだった。神の味を再現できるのは神以外のやつなんだと素直に思った。神さんって料理、しなさそうだしな。だって、人間の美味いもん=お供え(人間の御心)で心と腹満たしてんじゃん。
義経「ありがてぇな。あったけぇ、このおみをつけ…お袋の味だな」と三人仲良く食べた。
もちろん伸びてる弁慶・富樫のことを一時間忘れ、お重弁当をしっかと食ってもらった。