ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

夜会

2010-06-29 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
頭の回転がよく、難しい内容の詳しい説明が分かりやすい解説付きトーク出来る子で、
牛若丸「あぁ…」知らない内容も知ったかぶりして頷きながら、大変お勉強がよく出来る、とっても賢い子で頭の出来と脳細胞の活性度が違うなっとそん時思った。そんな彼女を渡したお面から「メーテル♪」と呼び、メーテルもやはりお面から牛若丸を「銀 義経(ぎん ぎつね)」と呼んだ。その名が後に元服後の源 九郎義経となったのは言うまでもない。
その後、一夏のアバンチュールトークを終え、別れた二人だった。
が!?
運命とは、そんなに甘くとろけるような一夜だけを思い出に残すようなことは決してない。
そんなに簡単にすっぱり切れるご縁ならこんな形で出会ってないさ。
次の日、トークで夜更かし、朝寝坊というより夕方に起きた牛若丸は、ぼんやりした脳で頭を掻きむしり、
牛若丸「うぉはぁよぉーございまぁーす」とおじに挨拶したら、
秀衡「何時だと思ってる、もう夕方だ。早く支度しろ、兼高様の夜会に行くぞ」と、髪のセットもそこそこに夜会に連れて行かれた。まだ脳がぼんやりしている所で着席したその席は、なんと!兼高様のお隣の席だった。
牛若丸「(げ!)こんばんわ…」と、めっちゃ緊張していた。ら、琴の演奏が始まった。
牛若丸「あ!?」の演奏しているのは!!?
兼高「あれが、わしの娘 瑠璃だ」
牛若丸「あ」んぐり、開いた口が塞がらなかった。
隣に座る怖いの天狗面(ヅラ)の兼高様は高い鼻をさらに高くして、親バカ全開ぶりで牛若丸に堂々と自慢の娘である昨夜のメーテルを大変賢い娘なんだと紹介してくれた。
その自慢話で始めて、大変立派な娘様で大富豪の御令嬢に手を出した重要性に気付いた。
しかも、顔を隠すためのお面は全く意味を成していなかった。外したお面の下の素顔もメーテルだ。が!?自分の顔はバレちゃいない。御令嬢に気付かれなければ「大丈夫!」と妙な?変な?自信たっぷりに握り拳を作っていた。ら!?
秀衡「どうだ、牛若丸、おまえも自慢の笛を吹いては…」とおじも負けず、自慢の御曹司 牛若丸の紹介を兼高様にベラベラと始めてしまった!!全く余計な自慢話付きの紹介で、
牛若丸「う゛…、は、はあぁ」と良い言い訳が見つからず、抵抗し拒否すると今度の資金面で気まずくなるので、快く自慢の笛[薄墨]を持って来て披露した。昨夜と同じ曲だ。曲のレパートリーを持ち合わせていないのだ。すると、その曲でハッとしたメーテル改め瑠璃姫は、