猟盤の日々改めDEADMAN IS ALIVE!

ヴィニル・ジャンキーの猟盤話から死んだ人の話を経て、呑み屋の話になったり、ギターの話になったり。。。

朧げで不確かな恐怖

2007-08-07 | 映画
円谷英二が特撮監督だった東宝映画「マタンゴ」ほど怖い映画はなかった。8歳の夏休みに西荻窪の映画館で兄と従兄弟と4人で観た記憶がある。そのころ夏休みとなると東宝の円谷監督の映画を観るのが慣例となっていた。「モスラ」(1961年)、「キングコング対ゴジラ」「妖星ゴラス」(1962年)、「海底軍艦」(1963年)「モスラ対ゴジラ」「宇宙大怪獣ドゴラ」(1964年)といった具合である。

マタンゴはその中でも大人向け異色作で、海外でも公開された(英題:ATTACK OF THE MUSHROOM PEOPLE)。ヨットで海に繰り出した7人の若い男女(久保明、水野久美、小泉博、佐原健二など)が遭難し、無人島に漂着。そこには遭難船が漂着していて人は誰もいない。不気味なキノコ以外に食料はまったくなく、やがてそれを食べた者はキノコ人間のマタンゴになってしまうのである。

原案は星新一と福島正実らしいが「飢えて死ぬかorキノコを食べて化け物となるか」というとんでもない選択を迫られる映画である。小学生にとって水野久美は妖艶かつ強烈で、特にキノコ食べるシーンと太ももはコワエロ。以前サントラも出ていたのだが未入手、マタンゴの鳴声は後にバルタン星人に流用されたのは有名な話だ。この映画をみてしばらくはキノコ食べるとマタンゴになる悪夢にうなされたものである。ちなみに右のマタンゴは天本英世
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする