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石原環境相だけじゃない~「最後は金目」は原子力ムラの「伝統文化」

2014-06-17 21:15:54 | 原発問題/一般
金目発言、福島県議会が撤回求め抗議文 石原氏は陳謝(朝日)

<石原環境相>金目発言に福島県議会抗議 波紋広がる(毎日)

中間貯蔵施設の受け入れを拒む福島の住民に対する石原環境相の「最後は金目でしょ」発言は、当然のごとく怒りを呼び起こした。福島県議会や自民党福島県連までが抗議するなどの動きが広がっている。

しかし、こう言ってはなんだが、札ビラで顔を叩いて解決するというのは今に始まったことではなく、原子力ムラの「伝統文化」と言ってもいいと思う。原発は誘致の時もカネ、維持するにもカネ、最後のゴミの始末にもカネ、とカネカネカネで地元を懐柔しながらなんとか今まで回してきた。3.11はその構造を露わにし、破綻に追い込む出来事だった。

原子力ムラが3.11以前から、いかにカネで地元を懐柔してきたか、よくわかる動画がアップされている。福島原発事故当時の原子力安全委員会委員長・斑目春樹氏による2005年頃の発言だ。

大失言!【原発儲かる】原子力安全委員長 【最後は金】2005年班目


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<以下、書き下ろし>

(1分30秒頃から)

インタビュアー「放射性廃棄物の最終処分も、技術的に問題がなくても、受け入れる場所がなければ…」

斑目「困っちゃいますもの」

インタビュアー「(受け入れ場所は)ないですよね。フランスでもイギリスでも、まだ決まってない…」

斑目「ないですよ」

インタビュアー「それは、大きな問題じゃないですか」

斑目「それは、だから、あの、えーと、…基本的に、それはなんていうのかな、今の路線が本当に正しいかどうかは別として、今の路線かなんかで解があるだろうと思ってるんですよ。というのは、最後の処分地の話は、最後は結局、お金でしょ? どうしてもみんなが受け入れてくれないというんだったら、おたくには、その、今まではこれこれと言っていたけどその2倍払いましょう、それでも手を挙げないんだったら5倍払いましょう、10倍払いましょう、どっかで国民が納得することが出てきますよ」

インタビュアー「それは経済的インセンティブと、…」

斑目「それは、処理費なんてたかが知れてるから、多分齟齬(そご)は来さないですよ」

インタビュアー「今、最終処分場を受け入れてくれる、ボーリング調査をさせてくれるだけで…」

斑目「凄いおカネを流してますね」

インタビュアー「20億円ですよ」

斑目「あれが、たかが知れてるらしいですよ」

インタビュアー「そうなんですか」

斑目「だから原子力発電ってのはもの凄く儲かってるんですね、きっとね」

(以下略)
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これ以外にも「原子力発電に安心はないけど信頼してほしい」などの放言・失言が雨あられのように続く。見ていてめまいがしてくる動画だ。

20億円を「はした金」と言うほど原子力ムラにはカネが埋まっているのだ。福島の子どもたちを避難させる費用くらい、彼らにとってはもちろん「はした金」だろう。ならば、そのカネを今すぐ吐き出し、子どもたちの未来を守るために使って欲しいものだ。
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