daiozen (大王膳)

強くあらねばなりませぬ… 護るためにはどうしても!

去年今年貫く棒の如きもの

2014年09月25日 | 俳人 - 鑑賞
何を言いたいのか初めは意味が分らなかった
それが前回の文中で引用したこの高浜虚子の句だ
いかにも虚子らしいなんとも捉えどころのない句だ
何回も何回も口中で転がしているうちに味が出てきた
なんの変哲もない575だくらいに想ってる所にゴ~ン!
思いっきり体当たりを食らって吹っ飛ばされたような感じ

去年今年貫く‥去年から今年へ仕事も気持ちも切り替わる時
いやいや、虚子はそんな甘いことはちっとも考えてなかった
事業家の虚子だもの、お屠蘇で酔ってられる立場じゃないさ
綺麗なお弟子が挨拶に来たって好い気分になって酔えないさ
それがホトトギスを委ねて安心して旅立った子規の後継者だ
いつでもホトトギスの行く末を案じ考えてた虚子なんだなあ
その虚子の意思たるやどんなにシッカリしたものだったのか

棒の如きもの‥野球のバットほどじゃ大した音は出ないから
釣鐘を突く丸太ん棒みたいな太い太い棒でなきゃ音は出ない
日本中に響けとばかりに突く虚子の根性棒とでも言うべきか
もっとも根性棒といっても懐奥に仕舞ってて滅多に見せない
人目に触れさせるときは如何にもポトリと落ちる椿のような
いやいや、軽く見てたら宇宙の果てまでブッ飛ばされる訳だ
落椿投げて暖炉の火の上に」とヤラレた多佳子は敢えなく

落椿の佳さ‥多佳子には分ったとだけ書いておきたい。



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