ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

大阪ガス姫路製造所

2012-04-25 23:05:37 | 日記
4月5日、会派の視察研修で大阪ガス姫路製造所へ行きました。

大阪ガス姫路製造所は、大阪ガスの販売する都市ガスの3割強を製造しています。

ガスの販売量は、家庭用が多いのかと思っていましたが、工業用の方が多いそうです(2006年で工業用が約50%、家庭用が約26%)。

都市ガスの原料は天然ガスは、石油や石炭など他の化石燃料に比べて二酸化炭素や窒素酸化物の排出量が少なく、また硫黄酸化物は排出されないことから、環境にやさしいクリーンエネルギーとのこと。

その天然ガスを東南アジアや中近東などから輸入していますが、最近はサハリンからも輸入しており、中東依存は少ないとのことでした。

また、天然ガスは-160℃に液化され運ばれてきますが、姫路製造所ではその液化された天然ガスが常温の天然ガスに戻るときに得られる冷熱エネルギーも利用して発電も行なっているとのこと(5万kW級の発電設備)。

都市ガスは日本全国で代替性があることから、他のエネルギー事業者とパイプラインを結んで、何かあったときでも融通しあって安定供給できるように取り組んでおり、現在姫路・岡山間や滋賀・三重間でパイプラインが建設中だそうです。

ガスエネルギーは、シェールガスなどを含めれば可採年数は160年から270年と言われているとのことで、電力のエネルギー源としても、とても重要なエネルギーだとあらためて感じました。

また、姫路製造所では生物多様性への取り組みとして、西播磨地域産の樹木による緑地形成やビオトープでの西播磨地域産の絶滅危惧植物の保護が行政と連携して行なわれており、近隣の小学校の環境学習の場としても活用されているとのこと。

こういった地域の植物を生かした取り組みは、神戸でももっと進めていくべきだと思います。