ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

社会保障と税の一体改革学習会

2012-04-06 22:22:29 | 日記
3月31日、民主党兵庫県連の「社会保障と税の一体改革学習会」に出席しました。

講師は、長妻昭前厚生労働大臣でした。

まず、消費税法案の議論の経過として、10%へ引き上げた後の再増税条項は削除された、給付付き税額控除導入など低所得者保護が具体的に盛り込まれた、経済成長率の努力目標を入れて経済情勢に考慮することなった、とのこと。

政権交代後これまで、消えた年金問題について1270万人分・1.5兆円分の年金を国民に戻し、診療報酬を産科・小児科や救急医療に重点配分し医療崩壊を防ぎ、最低賃金をこれまでになく上昇させるなどの実績をあげてきました。

しかし、国の予算約90兆円のうち約44兆円が借金で、しかも金利を年間9.8兆円、1日あたり270億円払っている状況で、財政が非常に厳しい。

引き上げる消費税5%は、1%分は社会保障の充実に、1%分は基礎年金部分の支給に、3%分は借金返済の財源に充てたい。

社会保障の充実は、幼・保一体化や待機児童対策などの人生前半の充実や格差社会対策、在宅福祉の強化などを行ないたい。

といった話がありました。

それぞれの話はわかりやすかったですが、消費税や財政の話が中心だったように思います。

財源なくして社会保障制度は成り立たないのはわかります。

しかし、「お金がないから消費税を上げさせてください。」だけで国民は納得するでしょうか?

もう少し、社会保障制度のあるべき姿と税のあり方といった話があってもよかったのではないかと思いました。