元京都市会議員鈴木マサホ「ひとくち日記-日々是好日」

鈴木正穂の身辺雑記として「ひとくち日記」を復活。人生100歳時代。コロナに負けないでどこまで書き続けられるか。

鶴見俊輔先生、逝去     7月21日ー23日

2015年07月29日 | 日記
●7月23日(木)

      <浅川清さんの「ふたりでひとり」を読む>

 なんとなく気怠い一日。先日の朝粥の会に来ていただいた浅川清さんがMIXIに「ふたりでひとり」と題して2008年〜2014年までの日記を投稿されていたのを冊子「ふたりでひとり」を預かっていたので読書。わが同志社の大先輩で近所に住んでおられてたまに会う。
 同志社ラグビーの応援団、追っかけで、ラグビーの話題が頻繁に出てくる。また学生運動のときのことや、キューバはゲバラの娘、アレイダさんが来日した時のことやジャズのこと、交友関係や美味しい店のことなど、淡々と描かれてきた。ぼくのことも出てきます。
 そして、奥さんのみさよさんが倒れられてからは、彼女の介護のことなど、その時々の切なさが伝わって来て、涙が出そうになる。みさよさんは去年の秋、介護むなしく亡くなりました。心より、ご冥福をお祈りいたします。その後、浅川さんは元気にまたFBで介護や医療、また社会ネタも含めて日々を書き続けておられる。どうか先輩、お元気で!
 
    
     <鶴見俊輔先生、逝去>

 夕方、鶴見先生が亡くなったという情報が流れているが、ほんまか?とある友人から電話。早速、先生と親しい友人に連絡すると20日に亡くなり、家族で葬儀をされたとのこと。ご自宅で療養されているのは知っていたが、愕然とする。その後、問い合わせの電話が何本かぼくにかかるが、亡くなったことを告げ、詳しくは明日にでもご家族が発表されるでしょう、と答える。
享年93歳。心よりご冥福をお祈りいたします。
 
以下の文章は、翌日、鶴見先生を偲んでFBに書いた文章です。

 「鶴見俊輔先生が亡くなりました。(鶴見先生を偲んで長い文章です)
23日の夕方、友人から知らせがあり、鶴見先生と親しい友人に確かめると、20日に亡くなったということでした。享年93歳。新聞社から何本かの問い合わせがその後ありましたが、詳細は触れずに亡くなったということだけを伝えました。
 今朝の京都新聞に載り、べ平連時代からの多くの友人らから電話をいただきました。すでにご家族で葬儀も済まされていますが、涼しくなった頃に、お別れ会でもされると思います。決まればまたお知らせしましょう。今はただご冥福をお祈りするばかりです。
 この4月の選挙の時、宣伝カーで岩倉を走っているとき久しぶりに鶴見先生のご自宅を訪ね、チャイムを押しました。先生にはお会いできませんでしたが、奥さんの貞子さんが出て来ていただき、近況をお尋ねしたのが最後になりました。
 振り返れば、不肖の弟子を自認するぼくは、鶴見先生に出会って親しくなったのは一浪の後、47年前、19歳のとき、同志社に入った1968年でしたか、鶴見先生の研究室が京都べ平連(ベトナムに平和を市民連合)の連絡先になっていたのです。「思想の科学」の研究会の「家の会」にも参加。今日の京都新聞の記事の写真に小田実さんと一緒に写っている北沢恒彦さんの紹介だったのです。先生が同志社をやめられるまでは(72年でしたか)、研究室にはよく遊びに行きましたよ。
 68年の東京銀座でのべ平連のデモに参加。夏、国際会館で開催された「反戦と変革のための国際会議」から、「ベトナム通信」の編集や定例デモなどべ平連運動にのめり込み始め、「思想の科学」にも原稿を書かせてもらい始めました。
 その後、反戦脱走米兵の援助や米軍海兵隊基地のある岩国での反戦行動や、反戦喫茶「ほびっと」の開店から閉店まで(当時のマスター中川六平君は一昨年亡くなりました)、鶴見先生はまさに応援団でした。「ほんやら洞」が開店した時の看板も鶴見先生の書だったと思います。(写真は1971年5月岩国で凧を揚げて戦闘機を止めようとした時の写真)。
 その後、ぼくは駱駝館という喫茶店の雇われマスターしながら9年かかって、大学を卒業。
 1979年30歳の時に、髭を生やしたまま「ネコもネズミも怒ってる」と京都市会議員選挙に立候補!わが地元近衛広場で(今はいつも公園体操をしているところ)での当時の写真です。右端のエプロン姿は鶴見先生です。
 まさに鶴見俊輔先生はわが青春時代の恩師であります。
 
 その後、市会議員になっても、反戦喫茶「ほびっと」のマスターでその後鶴見先生の本の編集をしていた中川六平君らと、時々、先生のお宅にお邪魔してお話を聞かしていただいてました。わが友、中川六平君は2013年夏の終わり、旅立ちました。 
 「ベトナム通信」の復刻版が1990年に出版されていますが、飯沼二郎先生、鶴見先生、小田実さん、北沢恒彦さんとぼくとで京都べ平連のことで、座談会をしています。みなさん、先立たれました。東京のべ平連の事務局長だった吉川勇一さんも先日亡くなっています。
 今日、鶴見先生の訃報に接し、先生とも思い出を振り返り、先生の在りし日を偲び、感謝を述べて、心よりご冥福をお祈りする次第です。
 そしてべ平連運動、反戦平和運動をともにたたかってきた鶴見先生、飯沼先生、北沢恒彦さん、小田実さん、吉川勇一さん、そして同世代で先に旅立った中川六平はじめ友人、仲間の想い、遺志を継いで、原点に戻って、これからも、残されたわが人生を生きたいと思います。」

●7月22日(水)
 
     <教育福祉委員会で京都大学のiPS細胞研究所を視察>

 午前中、教育福祉委員会の市内視察で、わが地元、京都大学のiPS細胞研究所へ。高橋淳先生がiPS細胞の性質やこの5年の取り組みや再生医療の今後の取り組みなど説明していただき、研究所の中を見学。新しい医学や生命科学の拠点です。勉強になりました。
 
 午後は、川端署に。「吉田東通の夜市」に向けて関係者と協議。交通の安全を第一に今年もやります。ちょっと色々と宿題があるけれどがんばらないと。

      <京都弁護士会「戦後70年と安全保障法制を考える」>

 その後、京都弁護士会主催の緊急市民集会「戦後70年と安全保障法制を考える」に。雨が降る中を会場はほぼ満員。
河野洋平氏が来られる予定が諸般の事情で来れずにインタビューに答える形で映像出演。同僚の隠塚議員も参加していて、彼がFBにアップしたメモを以下、コピペしておきます。
「合憲と言うけれども何故合憲かわからない」
「安部さんは主観に基づき過ぎ」
「自民党内にもっと声があっていいはず。恐怖政治になっている」「積極的平和主義とは核を持つ技術は持っていても核兵器は持たない。武器の技術は持っていても、輸出しない。ある意味やせ我慢してでも平和に向けた努力をすべきもの。しかし、安部さんは強そうな人と一緒にやろうとするのが積極的平和主義している。」
「中国が日本を攻撃すると本気で考えているとは考えられない。本当に危機を感じるのなら、外交でその問題を事前に解決する努力をすべき」
「戦後70年の談話は意味をなさない。むしろ、法律や事業、例えば国立の慰霊施設建設などの方が意味がある。」
などのコメントをされていました。至極もっともで、この発想が今の自民党内にない事の危惧もされていました。以上隠塚議員のメモです。
 その後、立命館大学の小松浩さんが講演。昨年の閣議決定で集団的自衛権を認めて以来立憲主義を逸脱。憲法研究者が235人も改憲に解釈に反対していることなど踏まえて、安倍政権に対して怒りの講演。
 
     <土砂災害現場にて>

 夕方、とあるご縁で北白川の仕伏町の土砂災害に遭われたお宅に。   
路地を入ったところなので道路沿いからは見ることができないが、お隣のお家が崩壊して、柱などがのめり込んでいる。危機一髪とは、このことか。お住まいの人は、演劇関係者で、ぼくの友人をよく知っていた。裏山にはブルーシートが。また大雨が降ると大変危険なところ。怪我された方が、おられなかったのが不幸中の幸い。対策はこれから。ともあれ身の安全を!

 夜は、市会改革推進委員会正副委員長と懇談会。忌憚のない意見交換。その後、ひとりの副委員長とその後、暫しワイワイ。

●7月21日(火)
 
 朝、前原誠司事務所の若いスタッフと上高野に。過日、相談を受けていた山裾の遊歩道化について、左京土木事務所での懇談の結果報告。

    <三井別邸 改修中> 

 午後は下鴨神社近く、家庭裁判所の東側にある重要文化財旧三井別邸に。戦後財閥解体後、家庭裁判所所長宿舎として活用されてきたが、3年前から改修が始まり、この9月市会で京都市が管理する建物として、設置条例の議案が提案され、2月には指定管理者を選定するという予定なので、関係議員にお披露目。丁寧な修復作業が続いていて、それも今まで活用されていた材を使うということで時間もかかるようだ。もちろん一般公開されるし、京都らしいイベントにも活用が可能になるとのこと。
 
 夜は、吉田神社参集殿で吉田今宮会の世話人会。昨年の神輿巡行の会計報告などや反省点、また今年の巡行計画のことなどわいわい。神輿巡幸が復活して35年かな。京大の学生たちのボランティアも増えてきて、盛大になって何より。今年は10月11日が神幸祭。会議と同じ時間、境内では剣鉾の練習もあり、汗を流しながら一回差す。後は本番でがんばろ!
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