喜♪きりん

人が苦手なのに何故か販売員をしてる人の日々あれこれ

ブラックベルト感想その2

2015-05-10 00:50:32 | ドラマ・演劇感想
ブラックベルト千秋楽無事に終えたようで、皆さんお疲れさまでした。

健ちゃんは休む暇もなく「滝口炎上」ですね。頑張れ。

さて、ブラックベルト感想の続き、役者編


今回の五人の役者、初見の人もお馴染みの人も久しぶりの人もいたわけですが・・よくもまあこんなに個性の違う五人を集めたなあと感心しました。それこそ若手舞台俳優なんて無数にいて三人いれば誰かキャラクターが被る事があるのにムッシュ五人は全員色が違うし演技スタイルも違う。

この作品、登場人物にある漢字一文字が使われていて、それぞれ別なものなのに集まると巨大な力を感じさせるんですね。それがまた彼らそれぞれのキャラクターや演技にピッタリ嵌っている。これはシャトナーさんから見た彼らのイメージだと思うんだけど違うかなあ。そしてそれらは互いを奮い立たせたり時に暴走を沈めたりフォローしたりする関係で理想的な座組だと思うのです。

地起、水餅、火車、風間、空山・・大地、水、火、風、空

これから一人ずつ書いていきますね。順番は水から始まって大地に終わる。健ちゃん贔屓なのですいませんと先に謝っておこう。


水餅光太郎(平野良)

金八の良夫がこんなに立派になって!(感涙)ソラオの時も感じたのですがすごく目を引く役者さん、声色も動作も変幻自在どんな姿にも形を変えるしどこにでも染み込む彼はまさに水ですね。会話への入り方もスマートで優雅。彼がどこへ流れ着くのかやがては広い海原へ向かうのか非常に興味があります。


火車健人(宮下雄也)

ネットで「すごいらしい・・」と見ましたが、すごかった(笑い)もう熱量がすごい!その熱さで舞台上どころか会場全体を包み込んでいました。まさに火!炎!声も大きいし動きも大きい。実に能動的な役者さんだと思いました。そしてともすれば暴走しがちなこのタイプを平野さんがうまーく消火してバランスの良さにも感心


風間大輔(鳥越裕貴)

皆のいじられ役、まあいつもの彼ですけど若いのにしっかり個性を出してますね。彼は本当に風って感じ、気ままででも鋭くて強くもあり癒しでもある。大地を揺らし、火を盛り立て嵐を起こす。


空山太(オラキオ)

彼の場合空というより空気、気の方がいいかな。その場の雰囲気を感じ取って支配する。この五人の中では潤滑油の役目ですね。彼を見ているとダチョウ倶楽部の上島さんを思い出して笑いそうになって困りました。いつダチョウギャグやるかワクワクしたのは私だけ?

地起一(兼崎健太郎)

動かざる事山の如し・・いつでもどこでも堂々と、遊ぶ時には遊ぶ、その揺らぎのない安定感は大地にふさわしい。むやみやたらに前に出ない、でも彼が動くと芝居も動く。84年組は流動と固定両極端、だからこそ組み合わせると面白い。器用ではないし、本人自身もこういうスタイルの舞台は苦手だと思う。動く役者に目を奪われつつも常にそこにいる存在感は希有なものだと思う。


この五人絶妙のメンバーだったと思います。

ムッシュ・モウソワールに乾杯!
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