喜♪きりん

人が苦手なのに何故か販売員をしてる人の日々あれこれ

日常的空間と超能力

2009-11-29 05:04:47 | ドラマ・演劇感想
「曲がれ!スプーン」の感想です。

ネタばれしてるんで注意


映画館がマイケル目当て?でとにかく混んでた。
金曜日の昼なのに最終日だからかなあ。
それでもスクリーンは小さいとはいえ「曲がれ~」もそこそこ人が入っていてちょっと安心

パンフレットは「小さっ!」てのが第一印象

さて、本編

3つのパートに分けて考える

①主人公の超能力探し
②喫茶店の人達
③エスパーと主人公の出会い

①が長すぎって感想を見たけどそうでもなかった。ここには本広映画常連の人もちらほら。好きな人は見つけて楽しむシーン。
でもねー適材適所とはいえないのではと思った。
あの人のこの役はあの人に変えた方がいいんじゃ・・って思った。カメオ出演とはいえ無理やり感が

②は掛け合いに一体感がない。
私は三宅さん目当てに行ったけど初めて他のエスパーに会った人が先輩みたいなのはなんでだろう。それまで「ですます調」でまったりしてた会話が崩れてしまった。ここは統一した方が良かった。きちんと演じられる人だけに残念だったな。
「テレポーテーション」の描き方は原作(読んだ)の方が好みです。いきなり出現は驚いたけど、そのあとの種明かしがいまいち。空気読めない系で笑わせるのは食傷気味 まあ、でもここは演出の問題

エスパー達はとにかく可愛い
なんだろ。地味とか言われてるけど、せこいところも小市民なところも愛おしい。
現実問題ああいう力を持っていたとしたらもてあますだろうなあ。使いこなしてないとこも好感が持てた。漫画的でないのがいい。
バレないようにしながらもちょこっと使ったりするとことか「優越感に浸ってるよなー」と思うけど規模が小さいので憎めない。
持ってたらちょっとは嬉しいでしょ。自分の中だけでガッツポーズするくらいの自慢。本当にいそうなリアリティ。

でも③でそれを壊してしまう。

サンタはまあ、米は彼らがやったんじゃないかって気付いてたと思うので別にいいんだけど、UFOはね~あそこだけもろ漫画。子供たちがわらわら出てきたり、そんなの一人くらいでいいじゃん。この監督ほんと子供好きだよなあ。
あそこは別になくても良かった。

前作とのコラボは興味のない人からは気にもならない程度。それだけ目当てに行った人は逆に怒るんじゃないの。

役者の中では細男とテレパシーが美味しいかな。
サイコキネキスと透視は舞台版俳優だけにしっくりきていた。諏訪さんのキャラいいなあ。
彼らはテレポーテーションの口調以外は良かった。三宅さんも不満はあるけどやっぱうまいし、マスターの志賀さんのおひょいさんっぷりもいいです。
エレキネシスは男前だったなー。

スぺクタルのようなものを期待したら拍子抜けする映画かもしれない。
日常ってこんなものじゃないのって作品です。
ただ普通さをお金を払って観たい人がいるのかなあっていうのが疑問
サザエさんを映画で観るような感じです。
生活感のあるエスパーとしてみたら斬新かもしれない。
コメント