湯めぐり四方山話

湯めぐりは 人・風物との出会い

母親の初めてショートステイ

2018-07-18 | 介護
帰省中の7月6日、郷里にも「大雨洪水警報」が発令された。
(この豪雨はこの後、西日本各地にこれまでにない甚大な被害を及ぼし、猛暑の今も過酷な復旧作業が続いている)

私の実家では「大雨洪水警報」が発令されると川向うの避難用・別宅に避難する。
「周布川」の水が生活道路に上がる前に~

実家の集落は、生活道路が周布川の真端を通っているためだ。
梅雨末期の集中豪雨では、川の増水・上流のダムの放水で簡単に川沿いの道路に水が上がる。
すぐに道路は通行不能となり、車での避難が出来なくなる。
実家のある集落は、避難不能・全くの孤立集落になってしまう。

35年ほど前、島根県西部・集中豪雨で一度に15人が亡くなった浜田市。

それは実家からよく見える川向こうの集落での出来事だった。
数日間にわたり島根県西部に留まり続けた湿潤・豪雨。
川向こうの集落では、高台の民家に集落の人々が集まって避難していた。
連日、滝状の大雨が降る中、その民家の浦山が、頂上から急に轟音をたてて崩れ落ちた。
その時の、地が裂けるような轟音・大量の土砂崩れが起こす凄まじい光景は、実家からよく見え聞こえたらしい。今もトラウマになっているという。

川の水位が上がる夕方までには、川向こうの避難用・別宅に移動する必要がある。妹は、朝から避難用の買い物にバタバタと出かけた。ベッド生活の母親も一緒に避難するので、母の介護用品が中心の買い物だ。

そんな中、いつもお世話になっているケアマネージャーさんの計らいで急遽!朗報が舞い込んだ!「最近の母親の状況から」判断して「母親は日頃行っているディサービス施設に、緊急時のショートステイ3泊4日枠で入れてもらえることになった」

午後からは、母親のショートステイ手続きに、ディサービス施設から職員二人とケアマネージャーの3人がやってきて、母の隣の部屋で書類手続き。
その間、母親は事態を理解して協力的だった。
「もう車椅子に座っていないといけないのでは・・」と思うのか?
ベッドから降りてベッド横の車椅子に移動しようとするほどだった。

こうして母親は、無事に7月6日の大雨洪水警報の日16:00までに初めてのショートステイ3泊4日に出発した。



その後は、我々も、早めの夕食を作って食べて簡単に風呂も済ませ、川向こうの避難用・別宅に避難した。
川沿いの道路が浸水するまでの時間との勝負!!
夕方の薄明かりの中、周布川は茶色の濁流が増水しているのがわかった。不気味~
幸いにも、川沿いの道路には濁流は上がってなかった。ヒヤヒヤだった~

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ケアマネさんの判断 (屋根裏人のワイコマです)
2018-07-18 18:50:14
ケアマネさんも この判断を誤るとその責任は
ケアマネさんにも及びます。なのでいつも安全優先
良かったですね、ケアマネさんはすばやく
適切な判断のできる方と、信頼して言い方でしょう
いいケアマネさんにめぐりあいましたね
後は 今後の家族の健康を・・場合によっては
妹さんを腰の治療で入院・・なんてお芝居も
地域によっては、介護施設の入所が困難な
ところもあります。早めの対応が・・肝要でしょう
この調子ですと、お母様も理解してくださることでしょう
ありがとうございます (hitareri)
2018-07-18 19:40:52
ワイコマさん
ありがとうございます。
このケアマネージャーさんは3年前に亡くなった父親の介護時からお世話になっている方です。
幸いにも、いいケアマネージャーさんに出会えています。妹夫婦がよく頑張って両親の自宅介護に取り組んでいる姿を理解くださり、ありがたい方です。担当医(掛かり付け医師)と看護士・介護ヘルパー・ディサービス施設のすべてとのスムーズなパイプ役・連絡・連携役をしてくださり大変助かっています。
場合によっては「妹の腰痛で入院・お芝居?」ですか!!
たしかに介護施設の入所が困難な地域は多いです。
何事も早めの対応が大事なのでしょうね。

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