ウスムラサキエゾボラ
エゾバイ科エゾボラ属
Neptunea purpurea Tiba,1983
今日の食卓は、ウスムラサキエゾボラを乗せましょう。
貝類の同定識別はとても難しいですが、今回の貝は、標準和名ウスムラサキエゾボラと思われます。
博識な知り合いの魚屋のオジさん曰く、丸くてむっくりとしたフォルム、色合い、螺肋(貝殻にある筋) など、
そして北海道産である事などを総合して考えると、ウスムラサキエゾボラと考えて良いという事でした。
特に太く目立つ螺肋と、薄く細い螺肋に特徴があるのだそうです。
わたしも、わたしなりに図鑑やネット画像など調べてみましたが、迷宮を彷徨う事に・・・。
でも、調べた範囲では、確かにウスムラサキエゾボラ、という結論を得ました。
余りにも他力本願で、素人のわたしの同定識別なので間違っていたらゴメンなさい。
詳しい方がいましたら、是非教えて下さい。お願いします。 m(_ _)m
サイズは、なかなか立派で、野球のボールくらいの大きさのある貝ですね。
エゾボラ属なので、もちろん刺身にしました。
最初に、貝殻の中心にアイスピックで穴を開け、そこにアイスピックを差しこんで、貝殻と貝が繋がっている部分を切り離します。
何度がやって、慣れてくると、どの部分を切り離せば良いかコツが分かるので、経験を積む事が大事よね。
貝の種類は色々あっても、基本的な構造は同じですね。
しかし、この貝は、貝殻が硬くしっかりしているわ
貝肉を内蔵・ウロごと綺麗に繋がったまま取り出せました。
ここで、内臓は廃棄し、貝肉とウロを料理に使います。
内臓も食べる人もいるし、わたしも時々食べますが、今回はパスしました。
ウスムラサキエゾボラの唾液腺
食べないでね !
当然この種の貝は、唾液腺にテトラミン毒素を含むので、綺麗に取り除きます。
貝肉を半分に切り、唾液腺を取り出します。
クリーム色の脂肪の塊みたいなものが唾液腺です。(写真参照)
結構たっぷりあり、ちょっと見は、美味しそうに見えますが、食べるのは厳禁 !
このテトラミンは、熱しても毒性は維持したままで、水にも解けないので、取り除くしかないですね。
貝肉は、滑りがあるので、塩揉みして流水で洗いながら、取り残した唾液腺も洗い流してしまいましょう。
貝肉は、薄く削ぎ切りにするのがキホンですね。
わたしは、余り貝の切り方に自信がないのですが、試行錯誤しながら切り分けてます。
シコシコ、プリプリしていて、素晴らしい食感ね。
噛めば噛むほどに、じわじわ滲みでてくるエゾボラの味覚は最高です。
この貝肉は、少し硬いので、もう少し薄く削ぎ切りした方が良かったかもしれませんね。
でも、この硬い貝肉を噛みしめ、何とも言えない美味に酔いしれる事こそ、貝類の魅力です。
捌くのに手間はかかり下処理も面倒だけど、そんな苦労も吹き飛ぶ素晴らしい美味に感動 !
本家のエゾボラより、やや味覚的に劣るという評価ではありますが、
わたしは、エゾボラモドキなどや、このウスムラサキエゾボラも、とても美味しい貝だと思ってます。
(注)
写真の、右上の小皿に唾液腺が並んでますけど、食べてませんよぉ~。
その他、同席している小皿は、スルメイカの胡麻油梅肉合え、ミズダコの黒酢合え、
そして、青紫蘇入り唐辛子醤油。
貝は、写真の青紫蘇入り唐辛子醤油と、普通の山葵醤油で食べたわ。
アルコールは、白角のハイボールよ。(^_^)/
貝の刺身の添え物には、何故かアボカド。
理由は無いのですが、貝を入手すると、かならずアボカドも買ってきて一緒に食べるのよ。
相性がとても良いと思うのですが、わたしだけの習性なのかなぁ?
■
お盆休みの最終日。
お客に来ていた姉の仔犬(トイプードル)を預けられてしまい、ドタバタしてましたぁ。
動植物も昆虫も、もちろん魚も大好きで、犬も猫も嫌いではないけど・・・。
ペットは余り好きでなくて、基本的に飼いたくないの、わたし。
そんなわたしも、トイプードルと戯れると、癒されるというか結構楽しめた。
でも、意志が通じずに、イラっとする事もあったりして、毎日付き合うのは難しそうね。
ペットを飼う人もとても多いようだけど、いったい何を求めてるのかな?
ペットと暮らす人の心理が気になるわ。
わたしが飼うなら、ネコより犬が良いですね。
その場合、家に上げて同居するタイプではなく、庭を自由に放し飼いにする大型犬が良いかな。
でも毎日散歩に連れ出したり、食事の用意したり、ズボラなわたしには難しそうね。
これからも、多分ペットは、飼わないだろうなぁ。
私も貝は好きで良く食べてますけど、種類に関しては疎くて恥ずかしいわ
磯つぶとか、灯台つぶとか、通称だけで、そこからは掘り下げないわ、だって難しいんですもの
真つぶ(エゾボラ)はかろうじて理解しているけど、ウスムラサキエゾボラという名前は初耳です
我が家は、犬を飼ってるわ、秋田犬と言いたいところだけど、単なる雑種で、もちろん屋外在住よ
豚夫が散歩担当(サボリ気味)、私が餌担当、ドックフードより残飯整理が多くて助かるわよ(^。^)
物騒な時勢ですからね。
でも、めんどっくさい病に憑かれているので駄目かな。。