
イサキ ( 伊佐木、鶏魚 )
- Parapristipoma trilineatum (Thunberg,1793) -
今日は、イサキの白子料理です。
先日、「イサキのお刺身 ~ 長芋山葵ソース」 を掲載しましたが、そのイサキの白子なの。
この時期のイサキは、♀なら卵巣、♂なら白子が大きく発達してとても美味しいの。
でも、白子・真子に栄養をとられてる時期なので、
魚肉の脂・旨味がやや抜け気味、という事をまるかつさんから教えて貰いました。
同じお魚でも味わう時期や、産地、環境などの違いで、がらっと変わってしまうんですね。
でも、そんな違いを自分の舌で確認しながら味わうのも楽しいものです !

イサキの白子のアヒージョ
見事な白子でしょう?
身体のサイズはそこそこなのに、白子は巨大です !
今回は、アヒージョ ( オリーブオイル煮 ) にしてみました。
ちょっと前までは、アヒージョという調理法は、一部の地中海料理の専門店でちらほら見かける程度でしたが、
最近、ファミリー系のレストランや、普通のイタリアンな店などで頻繁に見かけるようになってきました。
先日食事したパスタ屋でも、牡蠣のアヒージョなど5種類もメニューに乗ってました。
急激にその名前が広まりつつあるようです。ブームなんでしょうか?
そういえば、カルパッチョもこんな感じだったと思います。
一部の専門店だけで細々と使われていた言葉 (調理法) だったのに、
あるとき突然色々な店がカルパッチョという名称を使いだし、あっという間に広まっていった。
広まり出してから、定着するまで僅か一年くらいで、一気に認知されたような気がします。
アヒージョもカルパッチョみたいに誰でも認知されるようになるのでしょうか?
わたしは今まで、この手のものを造ると「オリーブオイル煮」とタイトルに付けてました。
貝類や、お魚の内蔵料理にはとても合う調理法なので多用してきたのですが、
気恥かしさもあり、「アヒージョ」なんて名乗れませんでした。ちょっとキザっぽいしね。
わたしって、こうみえて意外に恥ずかしがり屋なの。(^_^;
でも、随分市民権を得て来た言葉みたいなので、今回から「アヒージョ」を名乗ろうと思います。

アヒージョは、地中海沿岸のスペインの調理法で、オリーブオイルに大蒜たっぷりで風味立てして、
そのオイルで魚介を「煮る」調理法。いたってシンプルです。
今回も被るくらいのたっぷりのオリーブオイルで白子を煮てます。
径が10センチくらいの小型のスキレットを使ってますが、フライパンでも良いですね。
天麩羅鍋、パエリア鍋みたいな厚い鉄製鍋が良いのですが、
サイズが大きいとオリーブオイルを大量に使う事になってしまいます。
高温になるので、テフロンなどのコーティングがされてない鉄製のものが良いです。
今回は、被るくらいに張ったオリーブオイルで白子をクツクツ10分くらい煮てます。
オイルから煙が出てくるほど高温になりすぎないよう、温度管理は少し気にします。
使ったのは、大蒜丸ごと5房、ローリエ、ローズマリー。
ローリエ、ローズマリーは香りだけ移ったら直ぐに取り出してます。

アヒージョは、味覚にコクが出てとてもジューシーに仕上がるので貝類や魚類の内蔵料理に向いてます。
今回の白子もとても素晴らしい旨味が味わえ最高でした。
アヒージョにすると、クセの強いものやエグ味のあるものが緩和され、マイルドな味覚になります。
やや酸味の感じられる巻貝のウロとか、生臭味を感じるような物でも、オリーブオイルのパワーで食べ易くなります。
反面、そのエグ味や磯臭さみたいなジビエの味覚みたいなのをこよなく愛する人には邪道と感じてしまうかもしれないですね。
ですので、なんでもかんでもアヒージョという事で無く、ケースバイケースで選択するのが良さそうです。
大量に使ったオリーブオイルは、パスタや炒め物等に再利用できるので無駄にはなりません。
大蒜やハーブ、そして貝類、内蔵からのエキスも滲み出てるオリーブオイルなので、
これでパスタなど造るととても味わい深く、美味しいの。

こちらは、イサキの肝。
白子が巨大なので、肝はとても貧弱にみえてしまいます。。

今回、一緒にアヒージョにした仲好こよしは、殻付きブラックタイガーと、本バイ/黒バイ [バイ] 。
やっぱり貝類、海老などはアヒージョが良く似合うわ !
最近、病院の検査で芳しくない数値結果が出て、肝や白子は自粛モードだったのですが、
今回は、「たしなむ」程度で済ます事ができなかったわ。
大きなイサキの白子をガッツリと平らげてしまいました.....。
だって、この世のものとも思えないほど、とっても美味しかったんですもの....... 。
(^。^) or (T_T) ....... どちらともいえない微妙なカンジね。(笑)
とほほ、です。
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今回は、「たしなむ」程度で済ます事ができなかったわ。
あれあれ...、困ったお姉さんだねぇ。
でも「旨いものには毒がある。」と言われるほど、コイツは危険な食べ物だからなぁ。
フランスパンに乗せて食べたいな!!
以前フグの白子でピザを作りましたが、チーズと白子の境目が判らなくなり劇熱劇旨で悶絶したことがあります。
オリーブオイルや大蒜と相性の良い素材だと言う事ですね。
ふっくらジュシーそうで美味しそうです。
オリーブ油はヘルシーで美味しくて良いですね。
アヒージョという調理法に興味があります。
ネットでも調べてみて、わたしでもできそうなのでやってみたいわ。
貝や、海老、烏賊辺りが似合いそうですね。
小型で、肉厚の鉄鍋が欲しいところです・・・・・。
白子のアヒージョ美味しそうです。
なんちゃんもイサキの白子を味わったばかり。
甘辛く煮付けてジューシーに頂きました。
とっても美味しくて感動的、真鱈の白子より美味しいと思ったわ。
お刺身は、居酒屋で味わっていたので味覚は分かっていたけど、白子の美味しさに吃驚仰天でした!
そして初めてイサキを捌いた報告です。二尾買って、どちらも雄でした。
鶲さんから、骨が硬いと脅かされていたので心配でしたが、それほど硬いという程でもなかったわ。
少し前に捌いた真鯛の方が硬く感じるくらいでした。
白子も無傷で取り出せて、なんちゃんもなかなか捌くのが旨くなったものだと、自惚れてます!
鶲さんご推薦の長芋山葵ソースに和えて味わいました。
これはすごく美味しくて、家族から絶賛され、嬉しかったわ~!
「 どんなもんだい ! 」、と一週間は鼻高々で威張っていられそうです! (笑)
トロトロネバネバの長芋に爽やかなイサキのお刺身はとても良く合い素敵でした。
山葵もたっぷり使い、ハリっとした刺激もサッパリしてとても美味しかったわ。
ご飯にたっぷり乗っけて、ズルズルたらふく味わいました。
鶲さんと出逢わなければ、こんな美味しいお刺身や白子を食べずに一生を終えるところでした。
そういう事で鶲さんに感謝してます。鶲さんって凄い! 。( どっこいしょ、っと )
イサキもこちらではお目にかかることがないお魚です。
白子がとても充実してるんですね。
これをアヒージョで味わうなんてオシャレ~♪
最近はオイルで煮込むとアヒージョと呼ぶようで
バル風の居酒屋さんではそら豆の~が有りましたよ。
残ったオイルも美味しくて‥1石二丁(^^)
先日はわたしらしく“うどん”に絡めて楽しみました。
冷蔵庫の手先・代理人です(楽屋落ちで、ほとんどの方は意味不明でしょうが)。
今回のイサキの白子の写真(2枚目)や、一つ前のブタシメジ(4枚目)やアイスプラント(5枚目)などの光沢感・立体感のあるいい画像です。以前の、入梅イワシのお造りもいい画像でした。美味しさが伝わります。
さて、
こうした美味しそうな画像と独特の文章のブログを今後も読み続けるためには、ヒタキさんには「芳しくない数値結果」をやはり気にしていただき、お身体第一で、お過ごしいただくしかありません。
医者の言うことは守るしかありません。余計なことですが、腰も医者に原因を明らかにしてもらっているのか、気になっています。季節要因が原因と単純に信じ込まないようにしてください。
ブログ仲間のアナゴさんが近々、指摘される数値も含めて、お二人ともに、数値改善が第一です。ブログアップはその次です。順番を間違えないでください。
今後も楽しい内容のブログをずっと拝読させてください。
春カツオと戻りカツオの味の違いが分からない者にとって、魚などの食材の奥深さを学ぶ続けためにも・・。
「ブタシメジ」は「ブナシメジ」の間違いです。
イサキの白子は魔物ですね。困ったお姉さんになってしまいました。(笑)
フグの白子でピザ・・・わたしも悶絶したぁ~い。
でも強烈に効いちゃいそうです。困った事です。(笑)
アヒージョはなかなか美味しい調理法で、赤丸急上昇中みたいですね!
> 小型で、肉厚の鉄鍋
ひとつ入手しておくと便利ですよ。
アヒージョなどは、大量に造るものではないので、小さいのが便利です。
簡単な煮付けや、ちょっとしたソース造りにも有効ですね。
着々と、魚食系の王道を歩みつつあるみたいね。
踏み外さない様に、一歩一歩前へ進んで行きましょう!
イサキも無事捌けて、長芋山葵ソースも好評で良かったですね。
だからと言って、そんなにどっこいしょしないでね。(笑)