模型と魚釣り

インドアはプラモデル。アウトドアなら海釣り。田舎暮らしのジジイの日記。
アイコンはボーダーの愛犬みぃちゃんです。

今年も山陰呑み歩き

2024年04月05日 | お出掛け

関西の大学に通っていた娘が卒業するので、貸衣装をまとった姿を見に行くことにしました。
昨年の同じ時期に山陰のクラフトビールを呑み歩きをしたのが楽しかったので、ほぼ同じコースを再訪です。
昨年と違うのは、福知山線と姫新線の全線完乗という目的をやめて、伯備線の新見で姫新線に乗り換えず倉敷経由にすること。そして一人旅ではなく嫁と二人旅であることです。
息子の大学がもう少し早く決まっていれば、本当は昨年行けなかった木次線まで足を伸ばしたかったのですが、3月中旬まで決まらなかったので、短めのコースですがしょうがありません。


切符額面の行き先は京都ですが、中央西線の最寄駅から京都行にストレートに行く単純なものではなく、ぐるっと6の字に大回りする経由の注釈が入るカスタム品です。


京都から山陰本線を伯耆大山まで行って、伯備線で陰陽横断し山陽本線で京都に戻って一筆書きの輪が閉じるルートです。
定年後に切符発券機をマスターしたという年配の職員はブツブツ言いながらこの切符を作るのに20分以上掛かりました。こんな長いのを作ったのは初めての経験だそうです。現役の時の部署は駅員じゃなかったんでしょう。


昨年は新大阪から特急こうのとりでしたが、今回は京都から特急きのさきです。
京都駅山陰線ホームも、自分の知っているものとはずいぶんと変わっていました。
小中学校の夏休みに丹後に帰省したときから記憶が止まっているので当然ですね。
保津峡を通らない山陰線も初めて乗りました。
今月16日のダイヤ改正で、在来線特急の新幹線乗継割引が廃止されてしまったのは残念でした。

最初の下車駅は城崎温泉。
私はシャワーだけで十分な人間で、温泉にはまったく興味がありません。
城崎から先は列車の本数が激減し、次の浜坂行まで2時間ほどここで時間をつぶさなくてはなりません。
昨年は1時間ビールを飲んで、1時間は駅のホームで電車を見て過ごしました。
今年は温泉好きが同伴なので、外湯のひとつで1時間つぶしました。
ふたりとも高血圧なので、温泉ファーストです。

約束した1時間も温泉ではつぶせないので、私はひとり先に城崎ビールの店に進攻します。
嫁は気持ち良くてつい長居したと言っていましたが、私は近所の銭湯と大差ないと思いました。
昨年はWBCの勝利をこの席で聞いたのでした。

2人だと飲み物の量は変わりませんが、食べ物の種類を増やせるので昨年食べられなかったメニューもいただきました。
店内で焼いているピザがおいしかった。

浜坂まではタラコ色の気動車キハ4713に乗りました。
この車両は調べてみると昭和52年度製の最初期車でした。車体を更新改造しながら頑張ってますね。
昭和52年の中学の夏休みに山陰線で新車のキハ40系に乗ったことを覚えています。
その時の車両の同級生なんですな。

浜坂は昔からの中核駅なので蒸気機関車時代の給水塔が残っています。レンガ造りの古風なもの。
側線が何本もあって、町の規模の割には大きな駅だったのでしょう。

土日は乗り継ぎが悪く、この浜坂でも乗り継ぎの各停を50分待つので、漁港まで歩いてみました。
この日は鳥取泊です。


晩飯は鳥取駅から10分ほどの酒処わさびさんという海鮮と地酒のおいしい居酒屋でした。
しかし調子に乗って飲みすぎたせいで翌朝起きたらすでに9時を回っており、ホテルの朝温泉にも朝食にも間に合わず、駅のドトールでコーヒーを買って倉吉行きの各停に駆け込むはめになりました。

今回の旅で最大の失態です。ひとりならばもう少し緊張するのでこんなミスしないのですが。

途中、通過する特急の退避で停止した駅は昭和の匂いの素敵な駅でした。
鳥取大学の新入生と思わしき青年と同じボックスシートに収まり西に向かいます。

倉吉では昨年と同じ旧市街にある倉吉ビールで昼呑み。
NHKの新日本紀行の再放送で倉吉をやっていました。その番組に見たことのあるレンガ造りの角煙突が映っており、醤油醸造所のものでした。
倉吉ビールのマスターに「あの煙突はどこですか?」とお聞きしたらお隣の醤油屋さんの煙突だということでした。

倉吉の白壁土蔵地区を散策して倉吉駅にもどり、米子行各停に乗り伯備線の乗換駅伯耆大山に向かいます。
途中山陰線最古の駅舎という御来屋駅でも信号待ちで停車。良いものがじっくり観れてありがたい。
大正〜昭和初期の国鉄標準タイプで、急行停車駅クラスの素敵な駅舎でした。半切妻と石州瓦で個性を出してます。

名峰大山は今年も雲の中。

伯耆大山で生山行各停(電化しているのにDC)に乗り換えて伯備線を南下。
米子まで行って始発の特急に乗っても良いのですが急ぐ必要もないし、切符の範囲外なので。

中央西線と伯備線は同じ山岳路線のせいか使用車両がよく似ています。
SL時代はD51で電気機関車はEF64、ディーゼル特急はキハ181で電車特急は振り子電車の381系という具合。
JR東海の特急しなのでもかつて使っていたこの381系を、JR西では特急やくもとして長年使っていたのですが、ついに今年から新型車両に置き換わるということで、撮り鉄や親子連れのファンの姿を沿線で多く見かけました。
下の写真のフレームの外側でも2組ほどがカメラを構えていました。

生山で特急やくもに乗り換えます。
自販機で特急券を購入しようとすると、自由席が選べない。
昨年乗った自由席が3月のダイヤ改正で廃止になり、全席指定になったとのこと。
よほどやくもは人気列車なんでしょうね。強気だなあ。

この日は岡山泊。
トリブという炭火焼き鳥とワインの店で晩ご飯。
ルーマニアの赤ワインをフルボトルでとりましたが、これも2人だからできること。
人気店のようでいっぱいでした。
オサレな店の割には価格もリーズナブルで、ボトルにしたにもかかわらず鳥取で地酒を飲みまくったのよりは安く上がりました。

翌日早朝に岡山を立ち、大学最寄り駅に立ち寄って袴姿の写真を数枚撮って帰宅しました。


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