うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

仁保隕石 2....(1041)

2010年02月18日 16時44分59秒 | うべプラネタリアン
仁保隕石は、明治30年8月8日22時30分落下と、その経緯が詳しくわかっているが、
もう一つ、山口県を代表している隕石は、玖珂隕鉄だ。
こちらは落下の経緯はわかっていない。有史以前かもしれず平安末期かとも言われている。
ただ発見されたのはあまり昔ではなく昭和の初め頃か。
農道を作っていて、鍬先にガキッと金属があたり、白金が光った。
すは新しい銀鉱山の発見かと、せっかく九分通り完成した農道をまたほじくり返して
めちゃめちゃにしたという。
この辺のいきさつはさまざまに面白いのだが、結局この隕鉄は科学博物館の買い上げる
ところとなり、その代金で農道につながる橋を架けた。隕鉄橋と呼ばれている。
玖珂隕鉄は日本で3番目に大きいサイズだが、隕鉄独特のウィドマンステッテン組織の
美しさで群を抜いている。