今回の水害では、平常では目にすることが出来ない状況を見た。
都会ならいざ知らずこのど田舎でも、”隣りとの壁は厚くなり、人情は薄くなっている”事を目の当たりにした。
床上浸水で物が散乱し土砂が上がっている状況を見て、お見舞いの言葉を口にするのがほとんどの人である。
近所の人達はシャベル等を以て駆けつけ、土砂の一杯でも取り除ける手伝いをと思う。
しかし、そのように考える人ばかりではない。
畑の中に増水した川水が入り、中がえぐれて水が溜まっているのを眺めて、
「金魚が飼えますね」との冗談が出た。
家の中を川が流れ土砂が入りこんで、家具も農機具もメチャクチャになっている家に来て、
「今回の水害はめったに起こらない事なので、チョット見せてください。」との言葉。
お気の毒ですとか、大変なことでしたねとかの挨拶は無しである。
”他人の不幸は、蜜の味”であろうか!!この人は、75歳前後の老女であるから、もしかして認知症。
そうでなかったら自己虫であろう。虫には心はない。