先日、若者たちの集まりに出席した時、「今後何をしたいですか?計画はありますか?」
との質問を受けた。はたと困った。そのようなことを考えて日を送っているであろうか?
しなければいけない仕事に追われているのではないだろうか?
仕事を追っかける立場になってみたい。そのような状態で何をしたいかと訊かれたら、
風のそよそよ吹く場所で、”源氏物語”でも読みながら、
ウツラウツラと夢か現かとの気分を味わいたい。
行楽日和には、どこかに車を走らせたいと思うが、
それより庭の草取りをしなければと、現実的になる。
体力がなくなればなるほど、お遊びの時間は取れなくなる。
女医さんの家引き渡しが完了した。
昨晩まで使ったお布団も他所に預けて、二度と住むことは出来なくなった。私も
二度とお茶を頂きながたお喋りをすることはない。人生の大きな幕引きである。
椅子・机・コップ・家等に、心の中で感謝とお別れをした。