フッフッフの話

日常の中に転がっている面白い話、楽しい話!

世界は・・・

2020-07-28 17:48:44 | 

 ”・・・西方の暗く燃え上がる雲を眺め、また幻想的な形と青銅色から真紅の色までの

この世ならぬ色彩とをもった様々な変化をする雲を見た。

そしてその下にそれと対照的に収用所の荒涼とした灰色の掘立小屋と

泥だらけの点呼場があり、その水溜まりにはまだ燃える空が映っていた。

感動の沈黙が数分続いた後に、誰かが他の人に「世界ってどうしてこう綺麗なんだろう」と

尋ねる声が聞こえた。”

フランクル著 霜山徳爾訳 「夜と霧」みすず書房発行 P127

アウシュビッツ収容所からダッハウ収容所への運ばれる列車の中から見た

夕焼けに輝いているザルツブルグの山々を仰いでいる人々の顔は、

半ば人生を片付けられている人間の顔とは思われなかったとの表現もある。

過酷な収容所から生還した人の記録を読んでいると、人間の奥深さを思う。

 

  夕食時に、「コロナが収束したら北海道に行きたいね。」と同居人が言う。

「来年は行けるから期待したらいいよ。私は少し無理かな?」と答える。

すると、「大丈夫よ、飛行機だから。一緒に行こうよ。」と嬉しい答え。

「梅雨が明けたら、少し足腰を鍛えようかな!」と喜んで答える。

も一度頑張ってみるか! あの人にももう一度お会いできるかもと期待は広がる。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする