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福岡にてシンポジウム「ギグエコノミーとライドシェアの正体~労働破壊の現実~」を、九州労働弁護団・日本労働弁護団・交通の安全と労働を考える市民会議の共催で開催!①

2018-05-10 | 書記長社労士 公共交通
 昨日は、シンポジウム「ギグエコノミーとライドシェアの正体~労働破壊の現実~」を、九州労働弁護団・日本労働弁護団 http://roudou-bengodan.org/ ・交通の安全と労働を考える市民会議 www.forumtsl.org の共催で、福岡の津久志会館にて開催。

 冒頭、九州労働弁護団会長の梶原恒夫弁護士は、「労働者が人間らしく働ける社会を目指して、九州・沖縄の弁護士と労働組合が活動している。ギグエコノミー、ライドシェアという重大な問題について集会をすることに大きな意義がある。ギグエコノミーなど本質的には労働の実態があるにも関わらず、労働法を潜脱して労働者の権利を侵害している働き方であると懸念している。今後の権利保護の運動を進めていきたい。」と開会の挨拶。


 最初のスピーカーである首都大学東京戸崎肇特任教授は「『シェアリングエコノミー』と『ライドシェア』における交通政策と労働問題について」講演。
戸崎教授は、「高齢化社会が進展していることが、ライドシシェアが出てくる大きな問題であり、地方の公共交通体系がどんどん劣化していく中で、高齢者の移動をどう支えていくのかという問題が顕在化している。
ライドシェアを頭ごなしに否定することは簡単だが、しかしそもそも今の交通体系が、地域の生活にあっているかどうか考えて問題を考えて頂きたい。」と参加者に厳しく問題提起された後、本題に入る。

「マイカー社会の帰結として公共交通が衰退している。本来はそのことを考えなくてはならなかったのに、そのことを脇に置いておいたままに、2002年までに交通の規制緩和が実施され混乱が生じ、劣悪業者がどんどん入ってきて質の低下があった。
地方行政に公共交通担当者が不在だと昨今嘆かれているが、そもそもマイカーが主体の世の中にしてしまって、住民にとってマイカーの使い勝手の良い社会を要請されるから、行政は公共交通に咲く人材を育てることが出来なかった。
そこをを反省して、これだけ公共交通が大切だと言う時代の趨勢になっているのだから、そこをしっかり根付かせて、しっかり政策を立て、真剣に公共委交通の再生を図っていかなくてはならない。」

「一方、ネット通販の急激な発展とそれへの依存、物流ではライドシェアに相当するものが出現しているが、しかし物流業界は危機感をあまり持っていない。
マッチングビジネスの興隆、労働サービスは請負制、自由に生きられるというイメージで若者たちが魅力を感じている、働き方改革でも老翁規制の及ばない働き方を求めている。
本来、ライドシェアは交通政策であるが、経済学者の9割がシェアリングビジネスに賛成であり、経済政策として議論されている。
2020年のオリンピックのためなら何をやっても良いという政治の風潮になっていることも問題だ。」

「ライドシェアになぜ疑義を呈するのか。
交通政策の観点からんみると、運転者の労務管理、モラル、車両の整備・管理など、安全は担保されるのか。
日本では、交通のこれらの問題を解消するために、法整備を行ってきたが、ライドシェアを日本で許したら、昔の神風タクシーの時代に戻り、または海外のように、女性が深夜に安全に移動出来ないようになることが明白だ。
そして、持続的に『公共的な』サービスを提供してくれるのか、すなわち利益追求と公共性の両立は可能か、クリームスキミングの問題だ。
日本では、一国二制度にはならない、ライドシェア事業者は、地方で突破口にして、そして都市部に出てきて、儲からない地方では公共交通が壊滅してしまっているだろうから、地方には何も残らない。
または儲かる時間帯だけ入って来て、適当にダンピングして、お客さんを取っていく、おそらく夜の交通は壊滅的になるだろう。
さらにダイナミックプライシングで、需要に応じて勝手に運賃を決めることが出来ることを許すと、利用者は不安でしかない。
日本ではこれまでそのために公共交通の運賃を規制してきたが、運賃の部分でも大昔に戻ってしまう。
交通市場は無秩序化する、世界一と言われる日本のタクシー・バスなど公共交通は崩壊される。
民泊新法では、悪質事業者をあぶり出すことを目的しているが、そう簡単にあぶり出されない、新経済連盟の法案もそう謳っているが、そんなことは成り立たない。
だから契約社会として、タクシー事業やバス事業を法制化して作り上げてきたのが、日本社会であり、そして今の世界に誇れる公共交通がある。」

「雇用政策全般に及ぼす影響も重大だ、『雇用破壊』に向かわないか。
今一度、ライドシェアがどこが悪いのか、どこに問題があるのか、『公共交通』の重要性についての社会的啓発の運動が重要であり、だから我々はこの2年間、各地でこういったシンポジウムをやらせて頂いている。
交通モードがそれぞれが単体で運動するということではない、交通モードの連携の強化、サービス水準を上げなければならない。
さらに、福祉政策、医療政策との関連性、連動性の強調をはかり、新たな枠組みの政策を推進していかなければならない。
ただし、公共交通のサービスレベルに問題があるから、こんなライドブッキングが出てきてしまうということを理解しなくてはならない。
最終的に利用者に選ばれなければ消滅せざるを得ないとうことを、強調させて頂きたい。」
②に続く…

    
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