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従業員の引き抜き行為について勉強してきた

2011-07-04 | 書記長社労士 お勉強の記録

 一昨日、居酒屋なかひら(高知県四万十市中村天神橋34 TEL 0880-34-4077)の大将が最近凝ってるという陶芸の作品を一枚強奪してきた。
ほろ酔いでご機嫌な大将が自分たちに彼が焼いた2枚のお皿を見せてくれたが、陶器に造詣のない自分は上手く感想を述べることが出来ないのに、友人たちは適確に誉めていた、すごいなあ。
で、自分はもどかしい言葉は諦めて、「強奪」という行動に出たのだった。
大将、大切に愛用させていただきます!(飾ったりするのでなく愛用します)

 で、久しぶりに社労士らしいようなネタ、金曜日の「中島光孝弁護士を囲んでの労働判例勉強会」について。
今回は「ラクソン事件(東京地判平3.2.25)」で従業員の引き抜き行為と損害賠償責任に関して勉強してきた。
この裁判は、英会話教室を経営するA社の取締役兼営業部長であったBは、英語教材販売会社であるC社に転職したうえで、A社時代の部下の内でも特に有能だった数人をC社に引き抜いたことに関して、A社は、BやC社に対し不法行為による損害賠償請求が認められるかどうかを争ったもの。

 結論は「その引き抜きが単なる転職の勧誘の域を越え、社会的相当性を逸脱し極めて背信的方法でおこなわれた場合はには、それを実行した会社の幹部従業員は雇用契約上の誠実義務に違反したものとして、債務不履行あるいは不法行為責任を負うべきもの」とされた。
そしてその社会的相当性の逸脱した引き抜き行為であるかは「転職する従業員のその会社に占める地位、会社内部における待遇及び人数、従業員の転職が会社に及ぼす影響、転職の勧誘に用いた方法(退職時期の予告の有無、秘密性、計画性等)等諸般の事情を考慮する」という判断基準を示した。

 この結論に至るまで参考にした法律の条文は
ますは会社と役員の関係について、
(株式会社と役員等との関係)会社法第330条  株式会社と役員及び会計監査人との関係は、委任に関する規定に従う。と、(忠実義務)会社法第355条  取締役は、法令及び定款並びに株主総会の決議を遵守し、株式会社のため忠実にその職務を行わなければならない。
そして受任者の義務として、
(受任者の注意義務)民法第644条 受任者は、委任の本旨に従い、善良な管理者の注意をもって、委任事務を処理する義務を負う。
会社と従業員(雇用者)との関係について、
(雇用) 民法第623条  雇用は、当事者の一方が相手方に対して労働に従事することを約し、相手方がこれに対してその報酬を与えることを約することによって、その効力を生ずる。
雇用契約に付随する義務として、
民法第1条2 権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。
結果、不法行為の責任として、
(不法行為による損害賠償)民法第709条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
一方で労働者の転職の自由については、
憲法第22条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。と、労働基準法のなかの「退職の自由を制限してはならない」とする各条を参考にした。

 前回学習した「競業避止義務」同様、やられてしまった元の会社は、ほんとうに辛い、ほんとうに悩ましい、というのが今回の感想だ。
引き抜きや競業で頭を悩ますことがないよう、そこに至る前にしっかりとした対策が必要だなあ。

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4 コメント

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Unknown (新居です)
2011-07-05 16:45:16
さすが!しっかりポイントまとめてはりますねーー
さすが! (コマちん)
2011-07-05 20:29:51
相変わらず、レベルの高いブログですな~v( ̄∇ ̄)


  褒め殺し?(笑) (  新居先生へ)
2011-07-05 23:41:40
  ほんとお世話になっております。
  中島ゼミをまとめるのって難しいですよ。
  いけてますか?
  持ち上げても (  コマちんへ)
2011-07-05 23:42:44
  なんも出ないよ~。

  ちゅうかせっかく褒めてくれたのですから、なんか出してください!

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