労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

バーン・アフター・リーディング 久々の出来映えのいい風刺映画だった

2009-04-29 | 🎥いい映画観てますか?(洋画)

【 25 -7-】 今日は海には行かないで陸の上で活動することを早々に決めた(結婚式を挙げた日と入籍した日はどちらが結婚記念日なのかいつも悩んでいるが、とりあえず今日は式を挙げた日だ)。
結果的に波はなかったようで

 CIAの機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMを、勤務先のフィットネスセンターで拾ったチャドとリンダ。チャドはそれを利用して一攫千金を狙う大胆な計画を思いつく。そのころ、元CIA諜報員のオズボーンは、機密情報の紛失にうろたえていた。一方、オズボーンの妻ケイティは、財務省連邦保安官ハリーと不倫中で…。

 コーエン兄弟が放つ“ドタバタ”クライム・コメディーということで、特に健康オタクな脳味噌空っぽインストラクターを演じるブラピが主人公の純粋なコメディだと思っていた。


 ところがどっこい、ジョージ・クルーニーの最低おとこな振る舞いと、大きな勘違いのせいで話がぐちゃぐちゃになるなかで、フランシス・マクドーマンドが思いがけない絡まり方をしていくというのが基本的なストーリー展開で、ブラピはキャラは印象的だが物語としては影が薄い。
もっともっと単純に大笑いできる映画だと思っていたが、そうではなくて、結局は、「CIA」(Central Intelligence Agency アメリカ中央情報局)を強烈に皮肉った、渋い深い映画やったんだわ。
いろんな企みで世界をぐちゃぐちゃにしてしまうマッチポンプCIAがブラピで、ジョージクルーニーはCIAに祭り上げられたテロリストの親分とか独裁国家の独裁者、ジョン・マルコヴィッチとティルダ・スウィントンはそれに巻き込まれるその他の大国で、 フランシス・マクドーマンドが世界を巻き込んで思いっきりCIAに振り回されたわりに大した果実が得られないアメリカ合衆国、そんな感じでしょう。
アフガンゲリラを育てたのも、パキスタンを育てたのも、イラクフセイン独裁政権の下地を作ったのも、などなど、王制打倒クーデター、親米化工作と独裁政権の確立、政権や特定社会集団の指導者の暗殺や破壊工作、攻撃の口実を作るための反米組織の育成、また活動資金捻出のための全世界での麻薬の流通など、一体全体、アメリカを助けるためなのか、アメリカを困らすためなのかさっぱり訳わからんCIAを強烈にパロっているんや。


 現在のアメリカにおけるCIAってまさにこんなん?(笑)
非常に深い映画だった、大人なユーモア溢れる映画だった、こんな渋い風刺映画は大好き
エンドロールで流れる「CIA Man」、笑かせ過ぎやし


 結局は、願いが叶ってよかったね

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