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ヒューゴの不思議な発明 映画愛に溢れていて映像が素晴らしくて・・・でもしかし・・・

2012-03-12 | いい映画観てますか?(洋画)

=12 -0-】 3Dと吹き替えがとにかく嫌いなので2D字幕版にて金曜日に鑑賞。
あれだけアカデミー賞にノミネートされていたというのに、受賞したカテゴリーは録音賞・音響編集賞・視覚効果賞・美術賞・撮影賞の5つ、物語には関係が無くて技術的な部門ばっかだった。(作品賞は「アーティスト」だったのはご存じの通り)

 ひとりぼっちの少年ヒューゴは、時計のネジを巻きながらモンパルナス駅に隠れ住んでいた。彼は駅の中の玩具店で玩具を盗もうとし、店主のジョルジュに見つかってしまう。ジョルジュは、ヒューゴのポケットの中にあった手帳を見つけ取り上げた。父の遺品であるその手帳には、父が見つけてきた不思議な機械人形の修理法についての研究結果が書かれていた!手帳を取り返すため、ヒューゴはジョルジュの養女・イザベルに協力を頼む。

 作品全体で、視覚効果賞・美術賞・撮影賞を受賞したというのにはほんと納得、素敵な映像だった。
3Dのために撮影したのでむやみやたらに奥行きを強調していたが、3Dなんて中途半端な技術に頼らなくても、人の想像力はもっとハイレベル、その奥行き感は存分に楽しませて貰った。
駅の時計台の裏側、そこから覗く駅の雑踏やパリの遠景が素晴らしく、そしてその時計台の裏側のカラクリがとっても不思議、カメラアングルが独特で現実感をうまくスポイルしたこともあって、それがうまく映像全体のファンタジー感を醸し出していた。


 映画好きが映画好きのために作った映画愛溢れる作品で、映画としては初期の作品で元祖SFXと言っても過言ではない、あの月にロケットが突き刺さる映像は自分も観たことがあるし(ジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』)、最初の映画は汽車がこっちへ向かってくるもので初めて映画を観る者がビックリして逃げ回ったというエピソードが微笑ましかった(リュミエール兄弟の『ラ・ジオタ駅への列車到着』)。


 しかし映画愛にいくら溢れていようとも、いくら映像が綺麗であったとしても、この映画はドキュメンタリーではないのだから、お話しはちゃんと説得力あって辻褄も合って、そしてほんの少しでも何かが心に残るものでなくてはならない。
パリが舞台なのにイギリス的すぎたのに違和感があり、ヒューゴと父との関係も言葉足らずで、どうでもいいところは掘り起こしているのに、肝心の所が舌っ足らずで、なんとももやもやが残る。
アカデミー賞では技術部門のみの受賞で、主要部門はことごとくはずしたことの意味が、ほんとうに納得できた。

 さらにもっと決定的にこの映画のダメだったことがある、邦題だ。
「ヒューゴの不思議な発明」、こんなものはどこにも出てこない、映画の中身と違いすぎる、この邦題だとふつうみんな「不思議なお話」をイメージして映画館に足を運ぶって。
世界共通なのか、日本向けだけなのかわからないが、予告編の造り方もいただけない。
不思議を強調した造り方だけど、不思議なんてこの映画のどこにも無いのに。
変な先入観を刷り込まれていたせいで、減点要素が飛躍的に増大してしまった、自分には。


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8 コメント

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Unknown (yutake☆イヴ)
2012-03-12 23:20:08
TBありがとうございます。

邦題は、何が発明??という感じでしたね...

ではでは☆
邦題 (KGR)
2012-03-13 00:30:40
毎度、ミスリードな邦題がたくさんありますが、この映画の場合、原作の訳本タイトルも「ユゴーの不思議な発明」であり、原作自体が「ヒューゴ・カブレの発明」(The Invention of Hugo Cabret)なので、日本での配給会社のせいだけとは言えません。

とはいえ、映画のタイトルは原題に合わせて「ヒューゴ」で十分だったと思います。
  TB&コメントありがとうございます (  yutake☆イヴさんへ)
2012-03-14 09:45:05
  KGRさんのコメントで、けっして配給会社のせいではないということがわかりました。
  でもねえ。
  ありがとうございます! (  KGRさんへ)
2012-03-14 09:46:48
  そうだったのですね。
  原作ではヒューゴが発明するというエピソードもあるのでしょうかねえ。
  KGRさんがおっしゃるとおり、映画は原題通りで良かったという気がしますね。
大変 (sakurai)
2012-03-15 20:09:24
遅くなりました。すいません。
やたら技術部門の受賞がおおいと、後半はしょぼる・・というのは、よくありますよねえ。
「アバター」と「ハートロッカー1」みたいでしたね。
気持ちはわかるけど、やっぱモチはモチ屋。スコセッシは、バイオレンスが似合ってるなあと感じた次第です。

春らしく、模様替えですねえ。
こっちはまた雪で、春は・・遠いです。。。
  どうしても3Dなんですね (  sakuraさんへ)
2012-03-16 09:52:12
  『ラ・ジオタ駅への列車到着』での観客の反応の通り
  映画ってのは観るものの想像力をどう掻き立てるか、ってことでしたら
  3Dはそれを阻害しているとしか思えない。
  でも特撮・CGというものが、今は違和感がない当然の技術と確立されていることを考えると
  まだまだ進化していくのですかね。

  大阪の春と、秋田の春は、ずいぶん趣が違うのでしょう。
  大阪の冬と春の境界線は、気温と梅&桜だけですから。
面白かったです (iina)
2012-03-21 11:06:10
真に、映画好きが映画好きのために作った映画愛溢れる作品でした。iinaとしては、とってもいい
映画でした。
筋書きも出来すぎの観はありますが、ひとはとかく機械仕掛けのような関わりかたをするものと目
をつむります。
映画の裏話等々を知り過ぎており、映画創生期においては魔法を見せられているよう感じたであろう
ことが頬笑ましく種明かしさせられ、あるいはそうであったろうと思わせ、妙に懐かしく思えた
のでした。

つぎは、「アーティスト」の封切りが待たれます。
  いい映画でしたよ (  iinaさんへ)
2012-03-22 21:53:42
  ただ、自分のイメージと映画が違ったのだけが残念でした。

  アーティスト、試写会が当たりました~\(^^)/

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