労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 もし彼が折れていたら世界はどうなっていたのかと想像すると怖いが…

2018-05-14 | 🎥いい映画観てますか?(洋画)

【15 うち試写会3】今朝、5月7日に結成された、国民民主党の大塚耕平共同代表がうちの組織に挨拶にみえられた。
もりかけ問題が出てきて以来、一昨年の疑惑隠し解散総選挙を経て、未だに国会が空転している。
あまりに虚偽答弁や改ざん、偽装工作などが多すぎるため、政府とはそもそもそんなもんって国民がこれに慣れてしまったとしたら、この国に未来はないわな…。
国会に近いところで仕事をしている自分でさえ、やもんな。
安倍政権は、頭の上を通り過ぎるのをじっと待っていたら、どうせ国民は忘れるやろうと高を括ってるけど、それは許してはならない。
なんせ、どさくさに紛れて、成果に応じて高報酬を払うというのは嘘で死ぬまでこき使っても企業に賃金支払い義務も罰則もない「高度プロフェッショナル制度」(高プロ)やら、これまで様々な命に関わる問題を修正するために培ってきた高度な日本の安全性でさえ政府の意向でないがしろに出来る「規制のサンドボックス制度」やら、ほんまに国民の命に関わる重要法案が目白押し。
どさくさに紛らすわけにはいかんねん、今国会、立憲民主党、そして国民民主党にも期待している!

 第2次世界大戦勃発後、ナチスドイツの勢いはとどまることを知らず、フランスの陥落も近いとうわさされる中、英国にもドイツ軍侵攻の危機が迫っていた。ダンケルクで連合軍が苦戦を強いられている最中に、英国首相に着任したばかりのウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)がヨーロッパの命運を握ることになる。彼はヒトラーとの和平か徹底抗戦かという難問を突き付けられ……。

 ジョー・ライト監督と、ゲイリー・オールドマンが組んだ歴史ドラマ、第2次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、苦渋の選択を迫られるウィンストン・チャーチルの英国首相就任からダンケルクの戦いまでの4週間を映し出すという映画。


 「ダンケルク」が助けを待つ兵士たちの数日間を 体験する映画だった。
対し、こちらは海の向こうの母国イギリスで何が起こっていたのかを知らされる映画、「ダンケルク」を観ておいてよかった、今作の良さが数倍増しになったと思う。
ナチス・ドイツが欧州各国を制圧する中、イギリス首相に就任したチャーチルが、対話によるドイツとの和平交渉か、それとも国民の犠牲を覚悟した強硬路線か、苦渋の決断を迫られる。


 絶望の淵に立ち判断に苦悩し、彼は街へ出て地下鉄で民衆の声に耳を傾ける、世論の後押しがあったと確信して、勇ましい言葉で大衆を鼓舞して戦いを宣言するチャーチル。
ゲイリー・オールドマンの見事な熱演のおかげもあって、人間としても政治家としても欠点の多いチャーチルが、苦悩と葛藤の末に徹底抗戦を決断するまでが感動的に描かれる、チャーチル首相の素顔が垣間見える重厚な実話ドラマになっている。


 原題は「Darkest Hour」(もっとも暗い時間」)だが、国会議事堂も英国王の部屋も暗さの中に沈み、微かな光だけが差し込んでいるという光の様相が、物語の進行につれて変化していくという光の演出が秀逸で、見終わってから原題の意味を知る。
監督は、彼の素顔を愛すべき変人として徹底的に描くが、そんな愛すべき変わり者だったチャーチルが、ヒトラーの脅威に怯む者の多い状況下、貫いた信念の描き込みが圧倒的。


 「最後まで戦い抜く」という彼の姿勢に、当時の日本政府の歩んだ道と照らし合えば、複雑な思いがあるが、彼が決断した道は、当時の日本とは違う。
もし彼が折れていたら世界はどうなっていたのかと想像すると、怖い。


 発する言葉が軽く人間性に疑念を抱かれる為政者が跋扈する今(安倍総理大臣・麻生副総理の顔が浮かぶが…、あ、ついでにトランプ)、この映画では、暗澹たる時代のリーダーシップのあり方を示してるのかも。
新任秘書エリザベスと国王ジョージ6世の立ち位置が、この映画の肝だった。

    

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