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TOHOシネマズ1か月フリーパスポートではラストになる20本目の鑑賞、フリーパスポートが切れたのは1月9日、その後、4本の映画を観ているので、映画レヴューの記事がずいぶんつっかえています。
名古屋に暮らす中学生のハツキは、元パンクロッカーの母親と二人暮らし。父親ではない男性・ヤグと17才で出産し、自分を育てた自由奔放な母親をハツキは好きになれなかった。ある日、ヤグがオーストラリアから帰ってくる。母と同じ、自由気ままに生きているヤグに、ハツキはイライラ。親友とも喧嘩し、彼女はそのまま転校してしまう。現実を受け入れられないハツキは、学校の進路相談の時、母からヤグの過去を聞かされ…。
吉川トリコ原作の小説の映画化、なんかすごく名古屋なのは、原作者が名古屋出身だからだ。
『私の家族は、ちょっと変わっている。元パンクスで現役未婚、自称「永遠の24歳」のお母さんと、万年バンドマンで血の繋がっていないお父さん、そして15歳の私、はつき。うちのルールはただひとつ「おもしろければ、いーじゃん」。ロックンロール至上主義な生活は、面倒だし貧乏で常識なんて通用しない。でもその普通じゃない幸せを、私はちょっと気に入ってる。』、原作の紹介文はこうなっていた。
原作は未読だけど、きっと原作の感じは上手く描かれていたのだろう、この映画。

ただしキャスト的にはどうだったのだろう、麻生久美子と大泉洋、あんまりパンクスな感じだとか、ロックンロールな感じが、醸し出されていなかったような気がした。
ただしキャラ的には、麻生久美子と大泉洋はよく演じていたと思う、二人のコントラストがよく利いていた。

自分としては、 三吉彩花が演じるハツキの中学生の心理描写とその演技が、「親目線」であるけど上手かったなあって感心した。(このことは「綱ひいちゃった」の反抗期のような息子の描き方でも思ったのだけど)
ずいぶん緩い映画だったけど、ハートウォーミングなファミリードラマとして悪くはなかった。
ま、自分としてはこのタイトルがどういうことなのか、そのことが判明した瞬間に、もうお腹がいっぱいになっていたのだけど。