労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

UCLAのジャコビー教授による「シェアリングエコノミーの問題」についての講演③

2017-11-22 | 書記長社労士 公共交通
②からの続き
11月20日、「​交通の安全と労働を考える市民会議―「ライドシェア」問題を考える―は、経済学博士・UCLA(カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校)アンダーソン経営大学院教授のサンフォード・M・ジャコビー氏(Sanford M. Jacoby)を招いて、「シェアリングエコノミーの問題」について、国会議員のみなさんや秘書の方々、交運労協の各構成産別の役員らとの学習会を衆議院第2議員会館にて開催した!


 ウーバーやLyftはなぜ価格が安いのか。
それは、①効率、②略奪的運賃設定、③規制逃れ、④人件費の削減、をおこなっているからだ。

「なぜ価格が安いのか」①効率
 時間帯によって価格を上下するのは効率の良い価格設定だと、ウーバーやLyftは言う。
理論的にはそれはタクシーにでも出来る(規制が許すならば)。
ウーバーやリフトは、アプリの性能がいいから、より効率的に出来ると言われているが、「カーブ」などタクシーのアプリは多数あり、それらの性能も高い。
なら、なぜウーバーやリフトは効率がいいのか、それには他にも理由がある。

「なぜ価格が安いのか」②略奪的運賃設定
 略奪的運賃設定の先駆けは「Amazon」(アマゾン)だ。
アマゾンは地域の本屋を潰すためにたくさんのお金を燃やしてきた、20年間は損失を出すだけの会社だった。
今では、アメリカではほとんどの書店が無くなった、書店はアマゾンと闘う資金力が無かった。
ウーバーやLyftは同じことをしている、潤沢な資金力を運賃に補填していて、客は実は運賃の半分しか払っていない。
タクシーはこの闘いに挑むことが出来ない、L.A.のタクシー産業は今や半分の市場になってしまった。
アメリカでは、運賃の変動と略奪的価格設定について、独占禁止法の規制の問題が取り沙汰されていて、ヨーロッパでも同様の問題となっている。


「なぜ価格が安いのか」③規制逃れ
 多くの人は知らないが、アメリカの普通の書店は客から売上税を取らなくてはならないが、アマゾンは客に売上税を請求しないで来た。
アメリカでは売上税は自治体レベルで決まっており、L.A.はアメリカの中では高くて9%が徴収されるが、例えば、2010年では、カリフォルニア州では、本来、アマゾンから払われるはずの300億ドルの売上税を徴収出来ずに損をした。
カリフォルニア州は約20年、アマゾンと訴訟で闘ってきたが、最近、アマゾンが敗訴した。
airbnbはどうか、ホストは様々な街で、法や家主との契約に違反して、短期宿泊を行っているが、事業登録もしていないし、旅館税やホテル税を払っていない、そして安全に必要な措置や投資もしていない。
airbnbは、その国の法を守るように言っているというが、そんな管理は誰も出来ない、最近、日本でも民泊では問題が起こっているではないか。

 ウーバーは、規制逃れの天才だ。
その最大の方法は、自分たちは旅客運送事業者ではなく、テクノロジー企業だと主張することだ。
だからタクシーなどの運送事業者が守る規制を、私たちは守る必要が無いと言う。
そうして規制逃れをし、さらにこの方法で、旅客運送事業者が支払うべき税金や付加価値税からも逃れようとする。
しかし最近では、規制当局も追いついてきている、昨年、EUの高等裁判所は暫定的措置を行い、今年になって「ウーバーはタクシー事業者だ」と結論を出した。
コメント