皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

早朝賑わうラーメン店にて

2022-01-12 22:09:50 | 食べることは生きること

羽生から加須北部を走り抜け、埼玉大橋を渡って下総へと続く三国橋を渡る手前の道の途中、早朝六時から営業するラーメン店がある。

うまいラーメンショップ北川辺店。栃木県小山市まで通う途中、毎朝この店の前を通りながら、いつかは朝食にラーメンを食べてみたいと思っていた。アメリカ大リーグで活躍したイチロー氏は朝カレーを食べることで知られているが、麺類特にラーメンであっても早朝仕事前後に食べたいと思う人は多いだろう。コロナ禍で飲食店の営業時間短縮が求められることもあるが、早朝の飲食店についてはそうはならないだろう。個人で利用する店は、業種よりも営業時間にタイムマーチャンダイジングして営業すると流行る時代。

注文は前料金の自販機の利用。こうすることで、単価は下がるが、圧倒的に接客のオペレーション(作業)負荷が下げられる。早朝六時半に入店したが、カウンター席には三名のお客さんがすでに座り、テーブル席も半分は埋まっていた。
 常連の早朝利用からか、「麺少な目で」と声がかかると「50円お返し」といって返金していた。オペレーションは機械化によって効率をあげても、人と人とのやり取りまではすべてなくす必要はないし、できることはやろうとすればできる。聞いているこちらが気持ちよくなるやり取りだった。

さっぱりした塩ラーメンはそれでいてコクがあり、時間にか変わらず心も満たしてくれる味だった。
何より感心したのは、座ったカウンターのきれいに磨きあげられた清潔感。古くなったラーメン店にありがちなの油っぽさが全く感じられない空間だった。整理整頓清掃清潔。よく仕事で使われる言葉で4Sと呼ばれる四つの要素。
整理整頓することで仕事の効率が上がり、清掃し清潔を保つことで仕事の質が上がるという。
上質の仕事は上質な味を生む。舌と腹だけでなく心を満たしてくれる通勤途中の極上のラーメンだった。
(令和三年 松の内 6日入店)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 二十歳の約束 | トップ | 北本市 東間浅間神社 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

食べることは生きること」カテゴリの最新記事