先日「田んぼの不思議」を読んでお米のことが妙に気になったので「コメの歴史を変えたコシヒカリ 小泉光久先生著」を借りました。同じように児童書です。児童書ではありますが、日本の食糧事情の推移について多くの知識を得ました。老輩は給食についての経験が無いのでその間の事情を知りません。食べ物に対する感触は食べた経験味わったそのものの体験が何よりです。老輩年代にはカボチャや雑炊などにいわれもない拒否反応があり、今では薄れていますが、根強いものでした。初期の給食の経験ある年代には脱脂牛乳に対して激しい拒否反応があるようです。
コシヒカリの先祖の一つ「亀の尾」を阿部亀二氏が発見されその後人工勾配などが重ねられて農林一号が生まれたそうです。多くの改良が農事関係者の努力と研鑽の末にいもち病に強いササニシキを作ることに成功しました。その間には政府の生産調整が決められたり、需用者の米離れ・生産量の多寡よりも商品としての味覚を重んじる市場需要などが競合しました。反面には田植え機・コンバイン更にはフジフイルムによる葉色カラースケールにより肥料の数量計などの科学的智慧の助太刀もあってコシヒカリが生まれたのだそうです。ともすれば科学技術面にのみ眼行くのですが、多少政治の風向きが左右した面があるようです。
コシヒカリの先祖の一つ「亀の尾」を阿部亀二氏が発見されその後人工勾配などが重ねられて農林一号が生まれたそうです。多くの改良が農事関係者の努力と研鑽の末にいもち病に強いササニシキを作ることに成功しました。その間には政府の生産調整が決められたり、需用者の米離れ・生産量の多寡よりも商品としての味覚を重んじる市場需要などが競合しました。反面には田植え機・コンバイン更にはフジフイルムによる葉色カラースケールにより肥料の数量計などの科学的智慧の助太刀もあってコシヒカリが生まれたのだそうです。ともすれば科学技術面にのみ眼行くのですが、多少政治の風向きが左右した面があるようです。