Photo@Y-west

主に山口西部(Y-west)の風景、花などを写真を通じて紹介しています。また夕陽なども掲載しています。

鳩子の里

2011年07月21日 23時57分20秒 | 地域情報

久々の更新になります(^^;)

2週間前から体調をまた崩し更新が億劫になってましたが、最近は調子がよくて久々に少し遠出してきました。

本格的な復職はもうじきの予感もし、普段できない精密検査とかこの間にしておこうかと思ってます。なかなか忙しかったらできないですから。

さて、前置きはさておき行った場所は県東部。このブログのタイトル「Photo@Y-west」は主に西部を題材にしたことで付けたんですが、本当は東部、中部、北部ももっと紹介できればと思うのですが、活動範囲がどうしても西部オンリーとなるのであえてY-westとしたんです。が、今回、いやこのシリーズだけはPhoto@Y-eastということで。

今年は4月くらいからほんと遠出する気力がなかったのですが、久々に高速を乗ってドライブするのもいいですね。高速ETCの恩恵もなくなりましたが、ETC割引は表示されていたので若干助かります(^^;)

東部の行き先、この時期には蓮など開花する場所もあるみたいですが、行った先は上関町。

最近は原発問題に揺れる問題で県内では注目を浴びている場所。私自身ももっとこの町の現状を見てみたく、今年はこの町の写真をもっと撮影したい思いもありました。もちろん、さきほど述べた原発問題もあります。私自身は脱原発・反原発の考えでこれは生きているうちに変わることがないです。だと言ってその視点から見る上関町を紹介すればどうしても批判的な記事になる恐れもあり、それ自体は私自身もしたくありません。なぜなら他町の台所事情を知らずにただ批判的に書くことはこの町の方々に失礼でもあります。

反原発の意識を持ちながら、この町を訪れて感じた事、可能性など何かできることがあれば・・・・・・

高速道路を通り上関に行くには熊毛ICで降りてそこからは県道をかなり通ることになります。

平生町に入ると南側の海岸線の道を通ることになります。穏やかな波と島々の景観、埠頭や漁港からの景色は海釣り好きの僕にとっては興味そそる部分があります。車窓がら見えてくる島々と微かな半島も見えてきてきます。

平生町の管轄になるんだろうか、大星山から瀬戸内の海を眺望してみました。

生憎の曇り空だがそれでも瀬戸内の青々とした海が微かに楽しめた。

右の沖に見えるのはひょっとして国東半島だろうか。今は緑と空や海のアクセントが調和して晴れた日はぜっこうの眺望だとも思う。

やや望遠気味に半島の沖を捉えてみた。

中央に見えるのが問題となっている上関原発立地場所のようだ。そして先端から右側にある大きな島が祝島にあたる。いかに離れている大星山から見る上関の先端と祝島もなぜか凄く近くに感じた。台風の余波の影響だろうか、内湾には多くの船舶が停泊してあった。西部でいうと人工島(長州出島)周りの光景に似ている。

やがて上関方面に車を走らせた。

海岸沿いの道にはこういう施設も見えてきた。

これが今の現実の1つでもある。本当にこの町に原発ができるんだ・・・・僕は電力会社の方々には批判的な部分はあまりない。暑い真夏でも電柱に登って作業している作業員の方々もおられる。熱中症の心配も囁かれている中、今の生活を支えているのはむしろ作業員の方々の日々の労力に限る。ただ、新しい電力の可能性には諦めて欲しくない思いが強い。それについては僕なりに考えたことがあるので後で紹介とします。

そして街中を走り、上関大橋を渡り上関半島に着いた。

上関の名所は上盛山や四階桜などもある。

建物の横にはこういった表示もみられた。原発設置に際での交付金で割り当てられたものだろうか。

この町を入ってから感じた事

それは西部でいえば向津具半島や青海島に似た感じが受けた。半島、島々というとどしても交通の便が悪い部分がある。向津具半島は川尻岬や津黄、そして二位ノ浜、棚田と観光スポットがあり、黄波戸温泉などもある。青海島に関しては鯨資料館、海岸線の遊歩道、そして波の橋立などもある。自然豊かなこの上関でもっと自然観光をアピールできる名所もあっていい感じがした。ただ、今回は半島全域を行ってないので、近いうちにまた訪れる予定だ。次に行く予定の時はプランを練り、早朝の朝日撮影、そして昼間は町並みや上盛山からの眺望、そして夕陽撮影を行うつもりである。もちろん自然豊かだけでは生活はできないのが事実。ここに原発に変わる産業は他にないか、町外からみた上関についてももっと書いてみていきたい。

今回の記事タイトルの「鳩子の郷」

実は自分が生まれた1年後に上関を舞台に「鳩子の海」という連続ドラマがNHKで放映されていたそうだ。私自身は見たことがない番組ですが、昔は町民が一丸となって撮影に協力したそうだ。上関町の全盛期の頃は5000人くらい人口がいたが、今は500人くらいだと書いてあった。少子高齢化社会が進む中、こういった問題はここ上関のみだけではないだろう。町民が安定な生活を送るには原発誘致の選択肢の1つでもあったんだなろうなと感じる部分も見受けられた。ただ、原発を設置しても、設置しなくても財政的にはいつか困難に至る時がやってくる。それは原発の耐久年数が40年と見られている中、その後また給付金を望むには新たな原発設置も不可欠になってくる。この場所での産業が回復するにはもっといろんなアイデアが不可欠になりそうだ。町民から見た視線、町民以外から見た視点、アイデアをもっと集めれば可能性がある予感はあるような気がした。単に箱物を作るだけでは今のご時世では難しい部分もある。

上関大橋を渡りしばらくするとある商店を見つけた。

鳩子のてんぷら

種類はいろいろあり、もっともお薦めがこの商品だそうだ。練り物は僕も大好きだ。このまま食べてもよし、焼きソバに入れてもよし。いろんな料理でも活躍しそうだが、僕はそのまま口に頬張った。聞けば100以上の歴史がある練り物だそうだ。

地域の地産、どれもその地方の味わいがあり、ちょっとした旅の中では楽しみの1つだ。

なおこのお店の近くからは祝島への連絡線が発着するらしい。今回は台風の余波もあり祝島への渡航は断念したが、次回晴れの時には祝島に行くプランもねっている。

地域復興にはお金はどうしてもかかってしまう。できることならお金がかからないでできれば理想なんですが、今のご時世では難しい。

海が好きな自分にとって日本海側の海も好きだが、穏やかな海、綺麗な岩々が見られる瀬戸内も好きだ。

上関、いや神の関として万葉の時代からの歴史のある祝島をはじめ海上交通には重要な場所として存在していたこの町に本当の意味での復興を願いたい。

県内に「関」という名の付く場所は下関、中関、そして上関とある。場所は離れるが大分の佐賀関などもある。「関」共通として産業、町つくりによるシンポジウム的なものはできないものだろうか。例年行っている大分の三大灯篭祭。竹田、日田、臼杵と県内3箇所で週変わりに竹灯篭祭をしている。関のつく下関、上関、そして中関で共通したイベントなどできてもいいのではと思う。

産業的、工業的には周南や広島の影響が強くなかなか企業誘致は難しい。まして工業団地でさえ空き地が目立つところもある。

電力転換はこれからの未来には必要不可欠だとは思う。

国内の産業の空洞化が懸念されている中、空き地となった工業団地(テクノパーク)など広い敷地で太陽光発電を設置するのもアイデアの1つだとは思う。何もない空き地を放置するより、太陽光発電(メガソーラー)を建設することで新たな雇用も生まれる。ただ、太陽光発電だけでは心配な部分もある。これを補助するには蓄電池など耐久のあるバッテリーなどとのコラボが必要だ。新生代の蓄電池・電力保存機能があれば電力配達という産業も生まれかもしれない。各家庭への太陽光パネル設置の補助、及び設置費用のコストダウンが図れれば電力は各家庭で補えるし、冬場など日照時間が弱い時はバッテリー配達などでカバーすれば少なくとも生活水準の著しい下降は免れそうな予感だが。

先日山陽本線沿いを走っていたときに長い貨物列車の通過を見た。昔はコンテナがけっこう多かったように思えるが今は空いている列車もあるようだ。この貨物列車の移動(運動エネルギー)を利用して発電はできないものだろうか。もちろん、電力を保存する大型の電池のようなものが必要になる。自転車の照明の発電を思い出してほしい。前輪の回転により自転車の照明がつくのだが、列車の車輪の一部にこれを応用すれば少なくとも東京~博多の間だけでもかなりの電力が発電できそうな気がするんだが。もっぱらこれは僕の考えの中で実用や実験ができないのが悔しい。

その他、日本とは逆の位置にある南半球のニュージーランドと太陽光発電事業の協定もあってもいいんではと。日本とは季節が逆で今のニュージーランドは寒い日と聞く。電力開発に相互協力すればお互いの秋、冬など太陽光が弱い季節をカバーできるのではと思ってしまう。ニュージーランドは日照時間が日本より長いらしく太陽光発電には適していそうだ。また先刻の大地震もあり、多くの尊い命が奪われた。日本と同じようにある意味地震におびえる部分もあると思う。地震国という共通点もあり、交流を含めて本当の意味で助け合える外交も必要ではないのかなって思ってしまう。

ここ最近になり国の国策には疑いの目を持ち始めた。

都市部中心のインフラ、過疎地では著しい生活を強いられるのが今の日本の体制の1つだ。

話は少し変わるがこの7月に地上デジタルが開始されアナログ放送が終了してしまう。はたしてこの地上波デジタル放送の本当に妥当だったのか。それは先日見た記事で徳島県の一部ではアナログで10局見れていたチャンネルが地デジにして3曲となってしまったということだ。僕らの住む地区の同様で山口の放送局の他にRKB,TNCなど見れていたのが映りが悪くなった。だからこの国策は地方によってかなりの差がでているのが現実だ。広い放送されていたアナログの情報網が地デジにより狭くなった部分もある。我が家では地デジ対応は済ませているが、映りが綺麗なのは確か。でもこれは電波よりメーカーの技術的なものが大きいのではと思う。国策のスピードも大事だが地方をもっと検証してみてほしいのは自分の考えでもある。

さて、上関訪問についての記事は次回訪問後にまた。晴れた日に上関の風景、町並みをもっと多く撮影し、最後はデジブックにてまとめたいとは思っています。

街角のポスターで見たのですが、7月30日(土)は上関水軍祭のようで、4000発の打ち上げ花火が上がるそうです。

上関についての観光など数回行っただけでは細かくは書けませんが、あの海の景観はとても素晴らしくお気に入りの東部のスポットになりました。

原発反対、推進派、人それぞれ考えはあると思います。推進派だからと行って批判的、差別的な思いは僕は抱きません。ただ、どちらにしろ日本が、山口が、将来的にいい方向に向かってほしい思いは同じだと思います。

来月はもう8月、猛暑の中で節電が掲げられる中、8月6日、9日は日本にとって大切な日でもあります。昭和に起こった核の悲劇。それが、今平成の時代でも同じように起きたことが事実でもあります。核のない日本、核のない世界、この思いは私の中で願うことです。

やや長文になりましたが、見て頂きありがとうございます。

 



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