伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

この雲は・・

2022年01月27日 | 
 不思議と思った雲を丸で囲んだ。



 細長い雲が「く」の字形、あるいは縦向きのW字形に曲がっている。この雲は、どんなふうにして形作られたのだろうか。見ようによっては、筆を走らせていっきに描き上げた抽象画にも見えるかもしれない。

 まず、中心部を真っ二つに横切る雲だが、左側が鳥の羽のような感じに広がっている。雰囲気は、大気の上層に発生する巻雲(すじ雲)だが、高い位置にはなく、むしろ中層から下層に発生しているように見える。

 加えて「く」や「W」の雲とあわせて考えれば、このような細長い雲で思いつくのは「飛行機雲」だ。

 航空機が飛行することによる、翼周辺の気圧の違いにより、飽和状態にあった水蒸気が水滴化し作られる雲だが、気象条件によっては長時間空を漂う間に、細い雲が次第に拡散し、太く長い雲に変化することがある。

 もしかしたら、この雲もそういう雲なのかもしれない。
 それにしても「く」や「W」形の雲はどのように形作られたのだろう。人為的な形に見える。航空機で考えられるのは航空自衛隊のブルーインパルスが実施する展示飛行で、スモークで形を書くことがある。そのようにして掲載された雲なのか・・。いや、ブルーインパルスだって鋭角の飛行はむりじゃないかな。どうしたって角の部分は曲線になるはずだ。

 UFO論者や地震雲論者なら、超常現象が発生して雲で何かのメッセージを伝えているとか何とか言いそうだが、私はそういう考えはない。おそらく自然の営みが作り上げた芸術作品だ。

 飛行機雲が、長時間残り、拡散する家庭で作り上げられた雲と考えることがだろうかな。「く」や「W」字形の雲は、上空に複雑な風の流れがあることを示しているのではないか。雲は、写真の右から左に流れている。その風の流れには、相対的に早い部分と遅い部分が細切れに存在するために、流された雲が折り曲げたような形を作った。そのように考えることが妥当なように思う。

 それにしても、このような不思議な形をもった雲は初めて見た。
 しかし、いつも空を見上げていれば、このような現象は、ありふれた現象なのかもしれない。再び、変わった雲を見ることができればいいな・・。

 さて、この造詣されたような見た目の雲を見た25日の朝、空には、巻雲と巻積雲(うろこ雲)が見えた。仲良く並んでいる。



 そして今日の空。昇る太陽と朝の月が並んだ。



 月は右の電柱の上方に浮かんでいる。


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