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コルトレーンバンドを数ケ月でクビになったはずのピアニストによる

2009-07-14 16:22:47 | 音盤ノート
Steve Kuhn "Mostly Coltrane " ECM, 2009.

  "Remembering Tomorrow"(ECM / 1995)のトリオにJoe Lovano(ts)を加えた編成によるコルトレーン・トリビュート。ECMでの前作"Promises Kept"(2004)が気に入らなかったのであまり期待していなかったのだが、これはけっこういい。

  Joe Lovanoは上手いがクセの無い演奏を聴かせる。彼がゲスト参加したアルバムを何枚か聞いたことがあるはずなのだけれども印象に残っていない。この録音でも同様で、唯一の管楽器として前面に出てプレイをしているのに、ピアノのサポートをしているかような錯覚におそわれる。Joey Baronのドラムは"Remembering Tomorrow"にくらべて静かめだ。Kuhnの演奏はモーダルでドラマチックな曲によく合っており、コルトレーンのレパートリーとの相性はかなり良いように思える。CDの収録時間めいいっぱいに収録されているが、"Remembering Tomorrow"ほど退屈な曲が多くないのもよろしい。


コメント
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