イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ちょっと大人のサウンド・オブ・サイレンス!(五感・体感とストレス 5/10)

2015-09-18 | 第二章「五感と体感」

 最近は静寂の中にいることが多くなった。部屋にいると、愛犬がコツコツと廊下を歩く音とか、家の外の道路を通過する車の音が遠くしたりする。そんな音は、意識しないと気が付かなかったりするが、日常の中では、それこそ無意識の世界にどんどんため込まれている音かもしれない。

 旅にでかけても、観光見学的に有名な灯篭の前で記念写真を撮ったりもいいのだが、さして有名でもない一角での景色・体感が不思議な陰影を持ちと心に残ることがある。3年前にヨーロッパの大聖堂で、いろいろ説明を受けたりしたことより、静寂の中で老婆が一人祈る姿に深い感動を覚えるといったこともあった。

 先日行った、たそがれ時のチカモリ遺跡も、写真で紹介した風景とは別に入口でであった、犬の散歩で公園から出てきたおじさんの姿が何かとても印象的だったりも。

 五感・体感と意識の世界、無意識の世界の関係。生育史がつまった無意識の世界もあるかもしれないが、何か神秘的な魂の世界を私は思い描いてしまう、おかしいだろうか?

 昨日は、都心に出かけ、特にお酒を飲むわけでもなかったが、6時間くらい過ごした。若いころは都会の孤独などでいっぱいになった私だが、昨日は何か満たされていた。静寂も多かった。

 そういえば、昔サウンドオブサイレンスという音楽をよく聞いたものだ。

五感・体感とストレス 5/10

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雨の体感から原初感情を考える!(五感・体感とストレス 4/10)

2015-09-17 | 第二章「五感と体感」

 先日の北陸旅行も大半は雨だった。写真は糸魚川(姫川)を下る前に一息ついた白馬の道の駅での写真だが、そばの花が美しく、また山々に雲が立ち込めていて神秘的だったのを今でもはっきり思い出す。

 

 

 今日も雨だが、いっぱんに雨は嫌われるが、自分の原初感情(好きか、嫌いか、怖いか、怖くない)はどうなのだろうか。そんなことを今日は考えている。今日の気分だが、この雨は今日の私にとって(好き、怖い)かな。幼いころの梅雨の思い出。アラスカでの思い出・・・いろいろあるが、私の場合雨は決して嫌いなほうでない。

 雨粒がきらきら光る、花を見たり、昆虫を見たりするのは結構好きなほうだ。霧があったり、今後何が起こるか不明な怖さはあるにせよ、何か楽しい好きな気分があることが多い。

 既成概念からちょっと離れ、人の意見や感想からもちょっと離れ、自分の五感・体感に静かに向かい、原初感情に接してみる。その中で、感情の意味をちょっと考えてみたりすると、ちょっと違った自分の世界を知ることができるように思うが、どうだろうか?

 今日は、久しぶりに都心に行く予定である。

五感・体感とストレス 4/10

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たそがれ時のウッドサークル!(五感・体感とストレス 3/10)

2015-09-16 | 第四章「愛とゆるし」

 最近、美とは何かと素人ながら考えることが多い。いろいろ考えると、やはり感情の世界、感動の世界につながる表現と密接に関係していると思ってきた。美の背後には、たとえば黄金分割といった不思議な世界があったり、こころを震わすような理想との葛藤(善の世界かな?)があったりもする。

 美の世界は、感動を伝える意志が必ずあるのだと思う。

 先日は、北陸旅行に行ったが、半日金沢に滞在した。有名な兼六園や金沢城も天候に奇跡的に恵まれてよかったが、私は、夕方、時間がちょっとあったので慌てて寄ったチカモリ遺跡公園に感動を覚えた。

  

 これは、縄文後期~晩期の遺跡で直径60~90cmの栗の木が半分に切られて円形に並ぶなど実に不思議な遺跡であり(北陸にはこうしたウッドサークルが多い)。それをたそがれ時に観たときに感動を覚えたのだ。

 あとで調べると冬至の時の太陽の位置の方向にウッドサークルの入口があるという説があった。三内丸山遺跡も有名な栗の木6本と冬至・夏至との関係もよく言われるので、宗教祭儀との関係も深いのだろう。

 因みに、調べるとウッドヘンジなるものがイギリスにもあり、新石器時代末期とのことだ。遠く離れているイギリスに、どこかつながっているかもしれない。縄文時代後期・晩期(3000年前とか)の祖先が、平均寿命30年ともいわれる世界に住み、死と再生を祈る。その感動は、この遺跡公園のたそがれ時に、その一部かもしれないが垣間見られたようだ。

 私は、神社・仏閣・教会が好きでよくいくが、素晴らしい感動をもたらす美の表現に驚くことが多い。そうした聖地の表現の原型が、こうしたウッドサークルにあるように思うのだが、いかがだものだろうか。

因みに次の写真は、北陸の別のウッドサークルを推定して展示したもの。

    桜町JOMONパーク

 

  寺地遺跡

  巨大な竪穴式住居のある不動堂遺跡も、冬至には朝日岳と前朝日の間(鞍部)から日が昇るという説がある。

五感・体感とストレス 3/10

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五感・体感を意識してみる!(五感・体感とストレス 2/10)

2015-09-15 | 第二章「五感と体感」

 生き甲斐の心理学(臨床心理学)を15年くらい学んで、五感・体感の重要性を知った。それまで、もちろん言葉は知り、音楽や絵画鑑賞など、あるいはスポーツなどで、もちろん五感・体感と無縁ではなかった。しかし、おそらく深く意識していなかったと思う。

 視覚・聴覚・味覚・臭覚・触覚そして体感。

 これらを、機械的なセンサーのように考えるのはひとつの見識であるかもしれないが、人は生命体であり、今のような五感・体感が人に備わったのは宇宙の歴史137億年、地球生命の歴史40億年、人類の歴史700万年、ホモサピエンスの歴史20万年といった長い歴史の結果なのだと思う。そして、障がいを負ったり、老化したりし、その機能の一部が損なわれてきたりするとどうなるか。もちろん、困ることは多くなると思うが、感官全体はある意味生きている限り同じような原型というか基本形を保ち続けているように思えるのである。

 耳の聞こえないベートーベンが第9を作ったり、視力を失ったオイラーが月の軌道計算を完成させたり。

 五感・体感を全体的に意識してみる。そして、原初感情(怖い、怖くない、好き、嫌い)も一緒に意識してみる(一つの知覚になる?)と、なにかそのつながりを解して、五感・体感の不思議な意味を知ることができるように思う。

写真は北陸旅行でみつけた、黄色い彼岸花。

五感・体感とストレス 2/10

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旅で五感・体感を意識することでストレス軽減!(五感・体感とストレス 1/10)

2015-09-14 | 第二章「五感と体感」

 今回の北陸旅行では、ちょっとした自分へのお土産を買ってしまった。ヒスイの原石である。苦労して行った小滝川のヒスイ峡で、お土産屋さんが一軒ぽつんとあり、そこで買ったのだ。ヒスイの原石は糸魚川の下流や海岸で拾うこともできるのだろうが、キツネ石に騙されるよりプロの方に頼ったほうが賢明かもしれないと思ったからだ。

 そして、時間があるとき、サンドペーパーで磨いたりしている。ちょっと冷たいヒスイの感触とずっしりとした重さ、高級原石ではないが、それなりに綺麗な色、そして、この石特有なのだろうか(値段が安かったからか)、ヒスイ以外にも変ハンレイ岩的な部分など、岩ができたときの歴史まで妄想できる。

 さて、今日はオフでのんびりしているが、朝起きてから寝るまで、ストレスにさらされない日はないと実感している。テレビを点ければ白熱の国会中継、パソコンに向かえば縄文小説。楽しい部分もあるが、やはりイライラする部分もある。自分なりの理想と現実があり、そのギャップが不安感・イライラと考えるとよい。ただ、まだ寝られないとか胃が痛いとかの身体症状が出ているわけでないので、健康なストレス生活をしているのだと思う。

 しかし、北陸の旅行で感じたが、5000年前の縄文人も、苦労してヒスイを採集したり加工したりし、生き抜いてきたり、あるいは8世紀の大伴家持も度重なる政変の中を生き抜いてきている。歴史を学ぶことで、ストレスの中で生き抜いてきた先人の逞しさを思い出し。まあ、自分のストレスもある意味、生き抜く糧となるのかな俯瞰できたりする(ストレスが軽減されるようだ)。そして、旅行をすることで、歴史を五感・体感を通して味わえるのは特に凄いと思う。

 縄文時代の祖先が経験した、ヒスイの加工作業のいったんをヒスイ原石を触ったり眺めたり磨いたりすることで、リアルに感じられる。そして、それは先人の苦労をしのびながらの安らぎにつながる。地元の食事をいただくことで、何か五感・体感をとおして北陸を味わったかなと思う。

 五感・体感を意識し安らぎを経験することでし、ストレスはストレスとして存在するかもしれないが、どこかで地に足がつくようで、ストレスは軽減されるようだ。

 写真は5000年前の日本で最大級の竪穴式住居。

五感・体感とストレス! 1/10

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