イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

金環食と感情の不安定さ!(歴史を振り返る 9/10)

2012-05-22 | 第一章「意識と知覚」

 昨日、朝目覚めたときはもう金環食の最中であった、ベランダに咲いている琉球月見草も昼間なのに何か趣があり、小鳥の声も不安げであった。次は何百年後とも言われていたので、着替えも十分でないのにカメラを持って外に。

 子供たちや近所の皆様は、すでに日食を観覧中。楽しげな声・・・。写真の撮影は上手くいかなかったが、何となく金環食かな?という写真が撮れた。

 テレビのニュースでは、動物達の日食時の行動を一部紹介していた。フラミンゴが片足立ちで寝てしまったり・・・そんな不安げな動物の様子であった。恐らく人間も同じ傾向ではないだろうか。ニュースでは喜んだり、感動する元気の良い人たちが強調されて紹介されていたが、私は少なくとも底流は不安感。

 科学的な知識はこの300年くらいで急速に普及したが、一昔前はどうだろう。日本最古の日食の記憶も推古天皇が崩御される36年3月に記載があり、何となく不吉のイメージである。私のブログが昨日やたらと暗くなったのも、日食が遠因(近因は芝山磐だが)だったかもしれない(笑)。

 皆様の感情生活。昨日の金環食はいかがでしたか?

 因みに、昨日は新月(朔)。朔だから金冠日食もあるのだろう。新月と満月の時は人間の感情が不安定になるとの説があり、私はいつも満月と新月を意識している。

 嫌なことがあっても、それを月のせいにするのは、ちょっとスマート!

 歴史を振り返る 9/10

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古代の悲劇に想いを寄せる!(歴史を振り返る 8/10)

2012-05-21 | 第一章「意識と知覚」

 持統天皇は、天武天皇と共に古代で皇親政治を行ったことで有名であるが、非常に数奇な運命の持ち主である。まず、生まれが645年と乙巳の乱(大化の改新)の年であり、蘇我宗家が滅び、中大兄と中臣鎌足が政治の中心に躍り出てくる年だ。

 そして、持統天皇の母は遠智娘で、蘇我宗家亡きあとに、蘇我氏の中心人物となった蘇我石川麻呂の娘であるとともに、中大兄(後の天智天皇)の妻である。

 乙巳の乱の4年あと、左大臣であった石川麻呂は政治の凄まじい謀略が幅をきかす政治の中で、讒言により山田寺で自刃する。それで終わればまだしも、追討軍が来て、その亡くなった石川麻呂の死体の首を物部ニ田造塩に切らせ、さらに死体を切りつけるなどをした(日本書紀に記載)。さらに、石川麻呂の変の背後には夫の中大兄の思惑があったようで、遠智娘は心を痛め錯乱し、どうも心の病気になったようだ。そして、持統天皇の弟にあたる建皇子が誕生するころ(持統天皇が14歳)に亡くなる。

 持統天皇5歳の時の石川麻呂の惨殺と、それに続く遠智娘の病と死(14歳)は持統天皇にとっても生涯に多大に影響を与えた事件だったにちがいない。しかし、インパクトは父の天智天皇にとっても悲劇であった。書記に次ぎの歌が天智天皇に献上され、天智天皇が「いい歌だ、悲し歌だ」と言われた。

 山川に 鴛鴦(おし)二つ居て 偶(たぐひ)よく 偶(たぐ)へる妹を 誰か率(ゐ)にけむ (山川にオシドリが二羽ならんでいるように仲よくならんでいる媛を、だれがつれていってしまったのでしょうか)

 本毎(もとごと)に 花は咲けども 何とかも愛(うつくし)し妹が また咲き出来む (株ごとに花は咲いているのに、どうしていとしい妹という花がまた咲き出てこないのでしょう) 以上日本書紀Ⅲ (中公クラシックス)131~132P参照。

 私はこうした悲劇を直接体験したわけではないが、昨年の3.11や最近の大伯父さんの台湾での墓参りを体験することにより、何か古代の悲劇に少し共感できるようになった感じだ。

 そして、それと共に、こうした悲惨を乗り越えて生き抜いた方も確かにおられ、それが今ここを支えていることに少しは気付いたようだ。

歴史を振り返る 8/10

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時には太古を実感してみると楽しい!(歴史を振り返る 7/10)

2012-05-20 | 第一章「意識と知覚」

 昔、Aさんと話していたら、「太古からの年表を観ていると、辛いことが大したことでないように思えるようになる」、そんなことを言われていたのを思い出した。

 視点を変えて物事を見ると、いろいろな発見があるのは確かだ。時には顕微鏡で、時には天体望遠鏡でものごとを見てみる。

 昔というと、私たちの世代は、幼いころの昭和30年台を思い出したりするが(昭和も遠くになりにけりかも)、たまには違うスケールで考えてみるのも楽しい。

 たまたま、手元に「生物進化を考える」(木村資生著 岩波新書)があるが、その中に地球が46億年前に誕生した時を、1月1日0時0分とし今を12月31日24時0分とした歴史の図表がある(65ページ)。

 それによると、生命が誕生するのは40億年前で2月の中旬。地球の大気が酸素に富むのが7月の後半。動植物の分化が9月の後半。あの有名なカンブリア紀が11月の中旬。

 哺乳類が出現したのが12月の中旬。人類の出現が200万年前で12月31日午後8時。現世人類がアフリカを出立したのが5-6万年前。そして文明が1万年前とすると12月31日午後11時59分。自然科学が300年の歴史とすると、それは最後の2秒とのこと。

 こうしたスケールで考えると、先日行った故宮博物館の宝物も何となく影が薄くなるようでもある。地球の寒冷化など、酸素もなかった7月中旬までの地球を想うととるにたらない!(でも、大変なことなのだが 笑)

 因みに花の誕生は一億4千5百万年前で12月の後半に入ってからです。昔からのようで、最近の出来事なんでしょうね!

 歴史を振り返る 7/10

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「のんびり」で視野を広げる!(歴史を振り返る 6/10)

2012-05-19 | 第一章「意識と知覚」

 空気のように日本文化の中に住み、日々の生活を送っていると、どうも視野が広がらず、マンネリズムに陥りやすいようだ。

 今回、台湾旅行で得た気づきの一つは、故宮博物館に行った時であった。台湾に行くなら世界有数の博物館の故宮博物館に行ったほうが良いという、アドバイスを沢山頂き、ちょっと受動的な動機から訪れた。しかし、実際に行って唐の時代の女性の像をじっくり見ていたら、高松塚古墳の壁画をふっと思い出し、それから俄然興味が湧き、合計7時間見続けた。

 唐の時代(隋の時代も大切だが)。日本は大陸の脅威の中で、半島でのトラブルに巻き込まれ、傷ついたりしながら中央集権国家を形成していく。そして、この困難な時代に現代の日本の基礎(精神的なものも含め)が整理統合され築かれていったようだ。その同時代における唐からの視点。何か春の海のようなゆったりした文化。そんなものをあらためて感じたのである。

 カールロジャースの人格形成理論は19個の命題からなるが、この命題は心理療法だけでなく、さまざまな現象の解釈に応用できることをU先生から学んだ。日本という文化の中にどっぷりつかり、いつの間にか偏った視点から、ある現象に対し偏った反応をする。身体をもった生物、人間、人間によって形成される社会・・・次元は違うかもしれないが、同じような傾向があるようだ。これを違う文化の視点を知ると、その傾向がよく分るのだろうか。

 今、生き甲斐の心理学で古代日本や持統天皇の研究をしているが、何か、とても大切な視点を得たようだ。物事を一面から見るのではなく、別の面から見る知恵は大切。でも、結構難しいことである。

 ふっと、そんな視点が変わるのは、等価変換創造理論ではないが、非常に神秘的な領域でもある。ただ、やはり心理療法のカールロジャースの6条件のような心の防衛機制を取り払う仕掛けのような条件があり。今回では、故宮博物館の4階のひろびろとしたレストランが大切だったように思う。時間をかけて香ゆたかなジャスミン茶を頂く時間。それが大切だった。因みにこのレストランへは一階の某エレベータでしか入れないので、入るまで奮闘努力した。

 真面目に見学することも大事だが、のんびりする時間を持つことも大事。視野の広がりは、そんな時にあるのかも。

 写真は、台湾の淡水の夕暮れ時の写真。ついでながら、次の日に台北101から同じ時刻に淡水方面を展望した写真も載せました。

 歴史を振り返る 6/10

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台湾で動物園に行くのも楽しい!(歴史を振り返る 5/10)

2012-05-18 | 第一章「意識と知覚」

 一昨日まで台湾に行っていたが、最終日は台北市立動物園に立ち寄った。初日の芝山公園も観光ガイドブックにも殆ど掲載されていないが、動物園も同じ。始めは動物園に行く計画はなかったが、パンダとペンギンをじっくり見られるということで急遽訪問することにした。市内から直接地下鉄MRTで行ける(30分程度)ので、半日の有効活用としても実に便利。

 平日の午前中。開園前に到着して待つこと10分。入場料60元(約、180円くらい)を支払って東洋一とも言われる動物園に入場した。

 まずは、パンダを拝見。専専と圓圓が丁度竹の葉っぱを食していた。私たち以外に見学客はおらず、広い館内を独占してしまった。日本では多摩動物公園を家の庭のように活用させていただいているが、上野動物園は遠く、久しぶりのパンダ見学であった。こんなにかわいい動物が同じ地球上に生存しているのかと、感激。

 次は、夜行性動物の展示館に入ると、コウモリくらいかなと思っていたが、フクロウだけでなく珍しい鳥も沢山(見応え十分)・・・

 

 あるいは、今まで見たこともない猿ほか、哺乳類も!

 

広い動物園構内の道端には、手入れの行き届いた蘭が綺麗に咲いていたり、ハチの巣があったり、ときにはリスが出てきたりした。新鮮であった。

次は鳥関係を中心に、拝見する。はやり中国文化圏なのだろう、鳥と言えば鶴。鶴のコーナは大人気のようだ。日本では、ここひとつ鳥は人気がないが、台湾は凄い!ペンギンも水中の様子が見える水槽も充実していて、楽しめる。

そのほか、日本では見慣れない美しい鳥も・・・

 ラクダや象、キリン、シマウマ、 モウコノウマなどもゆったりしたスペースでのんびりと観ることができた。

 

 

 今回は、時間が2-3時間と限定されていたため、後は駆け足で台湾の地元の動物コーナを観るのが精一杯。昆虫館など全く見られなかったりするエリアもありとても残念だった。次回は一日くらい時間を十分かけたい。買い物や園内の交通も便利。

  台湾観光で、故宮博物館やグルメ、楽しい買い物、歴史的なスポット見学も楽しいが、地球上に登録されている動物は100万種以上(うち昆虫が70万種)(「生物進化を考える」木村資世著 岩波新書 参照)。それを亜熱帯の気候とも言われる台湾で観るのは素晴らしいことだと思う。生命の美しさ、我々ホモサピエンスと一緒に共存してきた生命(40億年の生命の歴史)を日本以外の地で、もっと知るのは楽しみそのものである。

 歴史を振り返る 5/10

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