イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

美しい思い出にご用心!(リアルな経験 10/10)

2011-07-21 | 第一章「意識と知覚」

 先日、蓼科方面にもでかけ、リフレッシュしてきた。特に、最後に訪れた御射鹿池は透明な水面の倒映がすばらしく深く感動した。ご興味があれば御射鹿池をクリックしてくださいね!

 さて、そんな素晴らしい経験もあり、蓼科方面での昔の思い出に浸ることがあった。小学校のころに、母と一緒に、母の友人Aさんの別荘によく行ったことである。

 そこでの楽しい様々な記憶を思い出すのだが、全て楽しい思い出である。そして、その主役であったAさんは何年か前に亡くなられて今はいない。そんなギャップがまだ、心の深層で整理しきれていないのか、ちょっと悲しい気分になったりする。

 御射鹿池の水面の上を飛んでいた鳥が一羽いたが、物悲しかった。過去と現実のギャップが投影されていたのかもしれない。

 美しい記憶、楽しい記憶、そしてそれがもたらすこと。逆に苦しかった記憶、失敗した記憶、そしてそれがもたらすこと。そんなことを考えてみた。

 非常に難しいところで、どちらの記憶も解釈しだいなので本質は流動的なのだろうが、苦しい、失敗の記憶もあるときはバネのように、自分を頑張らせてくれたり、現実に感謝することを教えてくれたりもする。

 逆に、ポジティブだと思える記憶がストレスを喚起し、時にこころの健全性を奪ったりすることも。勿論、ストレスは、とても大切で心の整理を進め、新たに生きる力の源泉にもなり、微妙だが。

 何のために生きているか?生き甲斐は何か?自分を大切にしているか?青年時代の専売特許のような質問だと指摘されたこともあるが、この問いは自己実現の基本的な問いで、死ぬ瞬間まで大切だと思う。そして、美しい記憶の落とし穴から救ってくれると思う。

リアルな経験 10/10

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自分が≪へん≫:その傾向と対策!(リアルな経験 9/10)

2011-07-20 | 第一章「意識と知覚」

 あることが頭から離れない(どうどう廻りになったりも)。

 ある人と話したり、ある事柄のことになると、何か考えがまとまらず、行動もへんになる。

 日常の中で、こういう現象に遭遇することは結構あるものである。そして、注意していると私だけでなく、誰にでもある現象のようだ。

 さて、この現象を、いろいろ研究した人の中に、カール・ロジャースという心理学者がいる。そして、その現象を7つのポイントでまとめたのがプロセス・スケールだ。自分なりに、7つのチェックポイント(悪い状態)を整理すると・・・

 ①ネガティブな感情も含め、自分の感情をきちっと把握しているか?(感情が意識上に昇らない)

 ②自分の経験していることの全体像がイキイキと捉えられているか?(どこかひとごとのような感覚)

 ③自分の本音をつかんでいて、現実のちぐはぐな感覚(不一致)が意識されるか?(自他混合の状態等)

 ④言うべきことが、表現できているか?(何も言えなくなる)

 ⑤他人の解釈等に囚われないで、イキイキとした自分の解釈ができているか?(考え方が縛られている感じ)

 ⑥自分ができること、役割が具体的につかめているか?(自分が消えるような感覚)

 ⑦他人との関係がイキイキしているか?(何か人を避けるような感覚)

 今、自分のへんはいくつあるだろうか。この2-3年で克服した自分はへんはいくつあるだろうか?

 この世は、生きている限り、次々と何かが起こる。その中には、自分がへんになることも、これからも沢山あるだろう。ただ、その対処の仕方を上手にして、これからの悔いのない人生を送りたいものだ。

リアルな経験 9/10

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台風をチカクする!(リアルな経験 8/10)

2011-07-19 | 第一章「意識と知覚」

 暑い中での5連続勤務を終え、昨日の≪なでしこジャパン≫での寝不足も解消し、目覚めると台風であった。

 予想によると、今日から3日位は台風の影響を受けるようだ。今も、外は激しく雨が降っている。

 さて、小学校のときに天体観測に興味を持ち課外活動で地学部に入った。それは中学校まで続いたが、どういうわけか、天体観測もあったが、気象観測が主流で、そのうち気象観測にとても興味をもつようになった。

 私の同世代は、戦後まもなく生まれたこともあり、人によるが台風が成育史に大きな影響を与えているようである。伊勢湾台風。第二室戸台風。東海地方を襲った台風26合。・・・私は幸いにも大被害を受けたりした強烈な経験はないが、新聞や両親との会話の中で、台風の恐ろしさを感じた。

 今でも覚えている台風の記憶は、中学校の時、台風が接近し殆どの人が帰った後の校舎の中で(ひょっとしたら東海地方の台風26合だったかもしれない)、気圧計を友達と見ていた記憶だ。大型の台風は、マスコミでも当時、多くの中心気圧の報道があったが、気圧計の数値を直接、台風の影響下で見てワクワクした(変にときめいたものだ)。

 気象関係は、今でも時々興味が湧く(7-8年前には気象予報士の試験を受けようかと考えたことも・・・)。しかし、最近は、そうした私の人格形成過程や防衛機制のありように、もっと興味をもちワクワクする。それも、気圧計を見てワクワクしたようなときめきは同じかもしれない・・・

 台風を私はどのように知覚(チカク)するか、それは何でか?風雨で行動が制限される中、今日は楽しん考えてでみたい。

リアルな経験 8/10

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ときには書を捨て、旅に出よう!(リアルな経験 7/10)

2011-07-18 | 第一章「意識と知覚」

 今朝は≪なでしこジャパン≫の決勝戦を見て感動した。東日本大震災後、日本も何かが変わって、良い方向に向かうのではと思っていた。今回の≪なでしこジャパン≫の優勝は、そのちょっとした思いが実現したようで、嬉しかった。

 若い選手も沢山出場していて、何かとても清々しい(睡眠不足ではあるが・・・)。

 金メダルを目指し、そして、それが実現する(した)人生。なんとも素晴らしいではないか。沢山の日本人に沢山の希望をプレゼントしてくれたようだし。

 さて、U先生から教えていただいたが、次のような、ヒンズー教の中の名言がある。

 ≪人は考えたとおりの人間になる≫

 人生の目標を考える。そして、それを目指す。私も、青春時代は、いろいろ考えた。サッカーで世界一ということを、もし考えついたら、そうなったかもしれないが、私はそうではなかった(残念)。本が好きで、当時は、どこまで理解したかは別に哲学や小説などを、よく読んだ。

 今考えると、その影響は大きく、高校生、大学生で読んだ本の影響は還暦を迎える今にまで、≪人は考えたとおりの人間になる≫の視点から考え、沢山影響を受けたようだ。

 幼稚園〜小学校のころに読んだ、≪ちびくろさんぼ≫、≪ちいさないえ≫、≪安寿と厨子王≫、≪青い鳥≫の影響も大きいが、高校から大学のころに読んだ、芥川龍之介、ニーチェ、カフカ、リルケ、ヘッセ・・・の影響も違った意味で大きい。

 高校2年のころに、ニーチェの本を読んでいて、強烈な自己混乱感を味わったことがあった。混乱と恐怖の中で、私はその本を途中で読むのをやめた。今考えてみれば、やめて良かった。感情を無視して読み続けていたら、きっとへんになったと思う。

 U先生のブログを読んでいたら、心理学的には、①自分は何のために生きているか?②生き甲斐は何か?③自分(身体、成育史、魂)を大切にしているか?三つの問いかけは自己実現のためには、とても大切だということを言われていた。

 そして、自分の成育史等から考えて、自己破壊的な傾向を生んだり、生き甲斐喪失をもたらすよう本は、他の人の評価は兎に角、やめたほうが良いのだろう(人間のこころは意外にもデリケートで、簡単にへんになることを知ったのは生き甲斐の心理学を勉強してからだった)。

 合わない書を捨て、新しい旅にでる。青春時代には大切だと思う。 

リアルな経験 7/10

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好奇心でこの夏をのりこえよう!(リアルな経験 6/10)

2011-07-17 | 第一章「意識と知覚」

 最近、好奇心のカタマリのようになってしまい、時間がいくらあっても足りないように感じる。

 好奇心は、心理学的に考えると何だろうか。一つの情動であることは確かだ。自分の目的志向性が比較的はっきりしているときに訪れるプレゼントかもしれない。そして、ロジャースのパースナリティ理論の命題6そのもののように、めらめらと燃える。

 理屈は兎に角、昨日ツイータでつぶやいた言葉に、U先生やKさんが反応し、それがもとで、この夏、吉川英治の新平家物語に、挑戦することを決めた。

 新平家物語は、昨年、興味をもち購入し読もうとしたが、はじめの50頁くらい読んで、興味を失っていた。しかし、この一年位に、心理学の勉強や、持統天皇をはじめとする飛鳥。奈良時代の勉強(好奇心)のおかげで、今は好奇心の火がめらめらと(吉川英治の言い方としては、油紙に火がついたように)燃えはじめている。

 思えば、日本の律令制度が数百年の苦闘の中で完成し、年号が世の中で広く使い始められたのは、701年の大宝年間からだそうだ。 大宝律令ができ、藤原不比等が実権をもち、持統天皇が大宝2年に崩御される。それから416年後に、白川法王(院政で有名な)の子供かもしれない平清盛が生まれる。そして、400年以上の藤原氏の強い影響(藤原政権と言ってもよいような)の中から、新しい時代が始まる。

 勿論、平家物語の世界の背景にも、400年前の日本の原型的なものが反映されているのだろう。それを、あらためて勉強していく中で、現代に通じる原型を再発見する。そんな好奇心である。

 年表と系図を手にしつつ(これは、この2-3年で学んだ歴史小説の楽しみ方だが)これから、暑い夏を楽しもうと思う。

リアルな経験 6/10

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