イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

世界遺産石見銀山と日本人の原型!

2009-08-17 | 第九章「愛」

 夏休みに、Kさんと訪れた石見銀山は、ユネスコから世界遺産に登録されている。短時間で回り、充分味わうことは無理だったためかもしれないが、正直なところ、奈良の世界遺産などと比べ、感動は少なかった。

 逆に、何でこれが世界遺産に指定されたのかの理由を知りたくなった。そこで、ネットでいろいろ調べた。

 日本での歴史的な意義、当時の世界の銀産出の約1/3を占めていたこと。当時の最新の技術。いろいろあるようであるが、これだけ大規模だった銀山を環境破壊せずに昔に運営してきたことが、高く評価されたようである。

 思えば、森林伐採をして砂漠化した地域を持つ文明は多い。

 それに比べ、日本は現在でも7割程度が森林である。

 何も危険を伴う坑道を作って銀を掘らず、もっと効率的な方法もあったように思う。しかし、祖先達はそうした選択肢を取らず、森や木々を大切にすることに固執した。

 最近、神話や宗教学などの本を読むことが増えたが、その日本人の固執は、奈良時代の最澄や空海に遡るどころか、縄文時代・・・遥か昔まで遡るかもしれない。

 日本人であるために、気づきにくい、日本人のコアな部分(自分のコアな部分も気づきにくいが)。

  銀山の近くの佐毘売山神社(さひめやまじんじゃ) を訪ねたが金山彦命を祀っていた。イザナミがホノカグツチを産んで、黄泉の国に行くことになるが、その苦しさの中で生まれた鉱山の神様である。何故、石見銀山がこのように発展してきたか、日本の原型を探る勉強は楽しい。

<夏休みに考える 4/8>

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田舎で政治に熱くなる!

2009-08-16 | 第九章「愛」

 自分の田舎、中国地方のT市。この夏休みで感じたが、不況の影響は計りしれないものであった。

 沢山の人に会ったわけでなかったが、今月末に衆議院選挙を控え、そんな中、政治の話にどうしてもなってくる。

 自分は政治に無関心かと言われれば、選挙には欠かさず投票するなど、決して関心がないわけではないが、父母達の世代と比較すると、戦争を知らない世代なのか、ここ一つ熱い想いがなかった。

 成育史を辿ってみると、確かに政治の荒波とその激しい影響を受けているが、私の場合はここ一つ熱くなったことはない。

 自分の柱というか自己構造は、政治に関する自分経験を、殆ど無視したり、あるいは歪曲化して象徴化してきてきた(カールロジャースの人格形成理論どおりに)。殆ど死語となっているが、昔でいうノンポリ体質だったのだろう。

 ただ、50歳台後半の今、エリクソンの人格形成論の8つの段階では世話の段階であり次の知恵の段階も近い。その為もあるのだろうか。人の幸せに対する想いが膨らむ。

 最近の十年、二十年の経験もあるかもしれない。外資系企業で時間的に少し先の時代を経験したこともある(マーケティング、企画の仕事も大きかったが)。個人的な最悪期を経験して、ケアや当事者運動支援の仕事についたり、生き甲斐の心理学の仕事を始める経験もしてきた。そして、何よりも貴重な暖かい人たちとの交流。

 選挙まであと2週間。じっくり考えなければと思う。

(写真は、幼い頃から馴染みの、葡萄畑の前のT市の風景)

<夏休みに考える 3/8>

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古代の女帝を想い・・・

2009-08-15 | 第九章「愛」

 先日、Kさんと島根県の石見銀山から三瓶山を経て帰路に着こうとしたとき、思わぬところに物部神社があった。島根県では出雲大社の次に大きいといわれているが、平日であったためか、参拝客は私たち二人だけであった。なかなか立派な神社であり、感動した。

 物部氏や蘇我氏は、日本書紀など正史で、悪者になっており、私も殆ど関心がなかったが、最近は日本神話を心理学の関係で勉強し、関心が深まっていた。

 高校生の時から、日本史は興味があったが、古代の歴史。特に壬申の乱(天下分け目の大乱)の意味やその後の歴史の流れについて良く分からないでいた。江戸時代よりも長く平和が続いた平安時代(藤原政権)が、どのように生まれてきたのか、興味津津のテーマである。

 壬申の乱で勝利し、絶対的に有利であったはずの天武帝。それが、いつのまにか天智系の王朝になってしまう。どうも、その鍵を握るのは天智天皇の娘であり、天武天皇の妃であった持統天皇のようである。一連の大きな政権交代。これにより歴史の闇に葬られた真実も多いのではないだろうか。

 持統天皇の成育史を勉強する。誕生が大化の改新の年代。そして後日祖父の倉山田石川麻呂が惨殺され、悲観した母も間も病死する。それが5歳のころ。そして、父の政敵大海人皇子へ姉と一緒に嫁ぐ・・・エリクソンの人格形成理論で考えても、かなり特異な成育史になるようだ。

 持統天皇は大変有能な政治家でもあったことは間違いないが、愛の孤独感はどうだったのだろうか。そんなことを不遜にも想ったりした。

 万葉集をひも解くと、最初の方に持統天皇の暗号のような歌がある。また吉野行幸の関係の各種の歌。またも、好奇心が湧いてくる

<夏休みに考える 2/8>

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夏休み!

2009-08-14 | 第九章「愛」

 自分にとっては、長期の夏休み(6日)を今日まで、過ごさせて頂いた。

 今年もいつものように、中国地方で瀬戸内海に面したT市にある、亡き父の実家によったり、大掃除をしたり、親戚や友人とワイワイ楽しい時を過ごした。

 懐かしい方言を聴き、自然に触れ、そしてちょっとした小旅行の機会もあった。そんな日々は、一人で居てもなにか明るい感情が増える。

 考えてみれば、幼いころから、何回も夏休みにT市に来ている。その為か条件反射のように、夏休みモードに入れるようである。

 今年は、Kさんと一緒に島根県の石見銀山と物部神社に観光で出かけたのが印象的だった。丁度心理学の勉強を深めるため、日本神話の勉強の延長で、2-3世紀から7世紀にかけての日本国家の歴史を中心に、新幹線の中で本を読んだりしていた。特に神社見学は大変意義深かった。

 出雲王朝、物部氏や蘇我氏、瀬戸内海を中心とした吉備王国。当時の複雑な朝鮮半島との関係。壬申の乱や藤原家のこと。持統天皇の成育史・・・。意味深な万葉集の詩歌。頭はぐるぐる古代を迷走した。

 そんな風に、私は夏休みを楽しんだが、考えてみれば、お盆で集まった親戚も、お墓参りなど共通の目的はあるが、広島ー巨人戦を楽しんだり、子供と一緒に夏休みを楽しんだり、本当にそれぞれである。

 カールロジャースの人格形成論、「有機体によって採択される行動のし方はほとんど、自己概念と首尾一貫している・・・」を噛みしめる。それぞれの方の悔いのない人生に向かっての貴重な活動の時でもあるのだ。

<夏休みに考えたこと 1/8>

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信じる力!

2009-08-09 | 第九章「愛」

 人と人の関係について考えてきたが、一番大事なのは何だろうかと昨日から考え続けてきた。
 
 親と子、師と弟子、売り手と買い手、友、パートナー・・・様々な関係があるものである。利害、上下、打算、・・・様々な位置関係もあるが、基本は信じる力なのかなと、思う。

 勿論、自分の信じる力が、様々な障碍を乗り越え、悔いのない人生を送るための必要条件だとおもうが、集団での互いに信じあう力の大きさについても考えさせられる。不信感に満ちた集団は、何となく崩壊の匂いがするが、信じあう力が漲っている集団は、如何にほそぼそと見えようとも、強烈なパワーを秘めているように思う。

 信じる力は何処から湧いてくるのだろうかと思う。

 とてもパラドクシカルなのかもしれない。赤子の、無力さ貧しさのようなものが、内部からの強烈な輝きをストレートにもたらしているようである。

 町田の大賀ハス、ちょっと見ないうちに、大人の背丈以上に伸び、美しい花を咲かせている。2000年以上眠っていた種子は、地下できっと、再生を信じていたのかもしれない。

<人間関係 8/8>

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