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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

反発心の良かったこと、悪かったこと!(こころの防衛機制を考える 1/15)

2011-01-20 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 大学を卒業し、コンピュータ会社に就職し、しばらくして営業職についた。自分が営業に向いていると思う人はまわりには殆どいなかった。自分も営業に向いているとも思わなかった。自他共に認めていた。

 何故営業を希望したたかは、尊敬する従兄弟がやはり工学部を卒業して営業になり、その面白さをいろいろ語ってくれたおかげである。単純に影響されたのだと思う。そして、向いてない仕事に挑戦するというような、変な反動形成がどこかにあったと思う(成育史から生まれた、無意識な理想として)。

 営業になって、一年は、もう大変だった。コンピュータを売っているはずなのに、一ヶ月かけても持ち運び用のかばん一つしか売れなかったこともある。しかも、東京生まれ東京育ちなのに、商売の都大阪での商い、値段交渉もロクにできないので途方に暮れることも。

 ただ、技術屋さん相手の商売だったので、しばらくすると、楽しくなった。そして、変な関西弁もしゃべり、商品も良かったので、4-5年して爆発的に売れるようになり、営業で1-2を争う実績まであげた。反動形成のお陰なのだろう。

 そんな経験をしてから、いつごろだったか、従兄弟と話す機会があった。「営業は人間関係が大変というが、意外と好きな人を選んで行ける。社内で仕事をする場合は、人を選べず、また長期お付き合いをするので、営業よりよっぽど人間関係に気を使うね。」そんな話を聴いた。きっと、やんわりと、アドバイスをしてくれたのだろう。確かに、私はまだまだ人間関係が上手とはいえない素人営業マンだった。仕事は、人生と同じように本当は奥の深いものなのだ。

 そうしたアドバイスにもかかわらず、営業で良い成績をおさめた経験は、自分の過信となった。そんな自分に、人間関係の大切さを教えてくれる人が周りにいたが、それに反発するという反動形成をしてしまい、成長の機会を失ってしまった。変な話ではあるが、実際の話である。

 心理学を学ぶと、必ずフロイトの14の防衛機制などを学ぶ。不思議なこころの流れ方を知っていると、それだけで豊かに生きることが出来ると思う。ただ、現場にどっぷり浸かっている本人にとっては見えないものである。螺旋状に人生は上昇すると、テキストにあるが、本当にストレートに成長することはない。

 こころの防衛機制を考える 1/15

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