イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

古層を覗く!(魂で感じる ③ 3/10)

2014-12-02 | 第十章「今ここでの恩寵」

 今の時代は本当に刺激的な時代だと昨日からしみじみ思っている。テクノロジー関係の革新は誰でも知っているが、まあ、そんなに変わるはずがないと思っていた歴史の教科書的知識なども、随分新事実で変わっているようだ。かつての常識は今や非常識にも。

 この2-3日でも、マリア・ギンブタス著「古ヨーロッパの神々」を読んでいたら、学生時代に暗記した四大文明もまっさお。紀元前のシュメール文化の1000年前に素晴らしい神殿のモックアップ、粘土製模型がいくつも出てきたりしている。日本の縄文文化でもいろいろな出土品があるが、実に新鮮であった(日本の神殿は当然あっただろうが、粘土製模型を発見したということは聴いたことがない)。

 さらに、今年の内藤新宿へのミニ旅でとても印象的だった、正受院の奪衣婆像の頭を覆う綿。これは何を意味しているかといろいろ考えていたが、中沢新一さんの「精霊の王」を再読していたら、神道の古層の神であるミシャグチ(縄文時代の古層の神を投影しているようだ)と関係し、胞衣を綿で象徴する文化が日本にあるようで、この江戸の庶民や遊女が祈った奪衣婆像にも古層の匂いがするようなのである。もし仮説が正しければ、あの今の新宿のど真ん中に縄文時代の信仰が生き延びていることになる。

 さて、一昔などは全く興味のなかった古層覗きだが、臨床心理学を学ぶと、日常の中で急に不安になったりするのが(最近、世の中ではスイッチが入るという言葉に近いようだが)、眼の前の現象そのものより生育史からくる古層の不安感によることが多いことが判る。

 生き甲斐の心理学の学びを深めていくと、その不安が、罪悪感に近いものだったり、疑惑感に近いものだったり、劣等感に近いものだったり・・・様々なことに気付くようになり、思考を楽しみ、その深淵な前向きな意味を見出したりする。

 日本の文化も、基本は個々人の伝承がものを言うので、日本文化にも古層があるように観える。そんなメガネで例えば信仰の対象を観ると、キリスト教とか仏教とか神道以前の古層の宗教が遠目に観えてしまったり。怒られてしまうかもしれないが宗教にも根があるようなのだ。

 写真は、皇居東御苑を北の丸方面に出たところから、御濠を撮ったものであるが、深い御濠に孫娘はとても怖がっていた。私も幼いころ車で半蔵門近くを通った時御濠の深さに怯えた記憶がある。文化でも生育史でも古層や無意識の世界は気持ちが悪いところがあるが、自然体で無理をせず楽しんでいると、縺れた糸がほぐれるように進むべき道が観え心が豊かになることも。

魂で感じる ③ 3/10

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