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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

愛の孤独から脱出する!(愛の孤独 10/10)

2012-09-02 | 第四章「愛とゆるし」

 ギリシャ神話には有名なナルシスとエコーの話がある。他人からの愛が分らないナルシスは、求愛されても気が付かない、理づめで理解しようとするだけで相手の感情も判らない。そしてエコーは悲しみの中で木霊(こだま)になってしまう。そして、復讐の女神により、ナルシスは自分を愛するだけの水仙になってしまう。こんな哀しい話である。

 ギリシャ神話にも語られた自己愛の問題。意識してみると、源氏物語や日本神話にも、自己愛の人の悲劇が随分語られている。

 そして、それは何も昔のことだけでなく、今の問題でもある。「生き甲斐の心理学」では、病的な8つの現象について学ぶ。私自身も、先日のブログで述べたが、最近この一つの傾向に陥りそうになったことにハッとした。気が付いたのは「生き甲斐の心理学」を勉強していたお蔭であるが、誰でもこうした現象に陥ることはあるのだと思う。

 そして、もし大切な人が、このような現象に陥っていたら、自己愛の問題であることを認識し自分を責めないこと(エコーにならないこと)。さらに、ブログで述べたロジャースの6条件もとても参考になる。

 厳しい時代。自分も経験があるが、激しいストレスの中で周りがすべて敵のように感じることが常態化することがある。私にも、そういう状態に陥りそうになったことがあるが、そういう状態からいつの間にか立ち直ったりした(「生き甲斐の心理学」を学ぶ前である)。普通は、何となく元気になっていくことも多いのだろう。ただ、U先生の「心のともしび」のテレビ録画にもあったが、回復への足掛かりはポイントがあるようだ。

 優しく五感を大切にすることもキーポイントのようだ。私の例では、ストレスで病的になったとき(周りが敵ばかりという感じ)、のんびりと奥多摩に行った経験がある。その時、清流の流れをずっと見つめたり、春も終わりのころだったが、ドクダミの白い花を楽しんだりした。ドクダミの香は強烈であるが、私にとっては幼いころの家のそばのドクダミを思い出し、何か爽やかになった。考えてみれば、視覚、聴覚、臭覚に関係している。そして、美味しいものを食べ、家で娘とハムスターの世話をしたりする・・・味覚、触覚。

 意識して五感を楽しませ静養すると、違うようだ。「生き甲斐の心理学」を勉強している現在。音楽は例えばモーツアルトのAve verum corpusとか、絵画は東山魁夷とか、香はウーロン茶とか・・・いろいろ試行錯誤している。

 愛の孤独 10/10

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