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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

個性の美・探究で我にもどる!(のんびり暮らす 8/10)

2012-07-11 | 第三章「無意識の世界」

 人間関係で苦しみ、自分をなくす。学校で、職場で、家庭で・・・。こういうケースは多いようである。また、最近続発する悲惨な事件の報道にこころを痛める。

 さて、私は「生き甲斐の心理学」とそれに含まれる心理療法やカウンセリングを学んでいるが、その知識が実際に役立つことを何度も経験した。混乱するクライアントを支援するために、当然ながら我をもどす知識なので当然といえば当然である。そして、その知識を借りに「個性の美・探究」と呼んでみたい。

 「個性の美・探究」の基礎は、まず人間観にある。哲学や宗教の領域にある。実はカウンセリング理論でも様々な流派がある(大きく分けると8種類あるが)。そして、各流派の人間観は性善説的であったり、性悪説的であったり、あるいは白紙であったりでバラバラである。「生き甲斐の心理学」は欧米のNPOの現代福祉思想の原型と言われる、聖パウロの「人の身体は神の神殿」という思想であり、明らかに性善説的である。

 その「人の身体は神の神殿」の思想により、どんな嫌いな相手でも愛そのものの人格(魂)があると考える。そして、この思想が身についてくると、自分の好き嫌い等の感情を客観的に捉えやすくなるようだ。そうすると、好き・嫌いという感情を恐れなくなり、徐々に感情の曼荼羅や個性の美を楽しむことができるようもなってくる。勿論、健全性のポイントである自他肯定の主軸が定まってくる。

 世の中には、嫌いな相手でも付き合わざるを得ないしがらみがある。そんなとき、感情を越え、愛そのものの魂どうしが会話しているかもしれない次元を想定することは、テンパりがちな私には大きな意味がある。

 好き・嫌い等の感情には大きな意味がある。それは湧き起こる自分の感情そのものだからだ。ロジャースの命題1「個人はすべて、自分が中心であるところの、絶え間なく変化している経験の世界に存在する。」の「経験」を構成する最重要な要素なのだ。そして、例えば激情にすぐ反応するのではなく(訓練が必要だが)、その感情が起こった意味を一息ついて考え行動することで、別の立ち位置に立てるのは大きい。

 あるいは、相手を大切にするロジャースの6条件により傾聴等で接することで、相手の問題解決を支援したり、個性の美を味わうことができる(当然、人間関係が良くなる)。傾聴等と言ったが、ロジャースの6条件は様々な状況の中で可能。映画「英国王のスピーチ」は2回観たが、スピーチを成功に導いたる言語聴覚士ライオネル・ローグは、心理療法6条件の教科書的な人物だと思う。風呂場でクライアントを殴って悟らせた大心理学者もいたが、それ以上かもしれない。

 好き・嫌いの感情の曼荼羅を徐々に深めることで、相手の個性の美を心の底でいくつか発見できるようになっていく。その時は、もう完全に我にもどっている時でもある。

 のんびり暮らす 8/10

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