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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ヒトはそれぞれ、独自の反応をするもんだ!(みんなの性格形成論 4/10)

2012-07-17 | 第三章「無意識の世界」

 夕方、町田市の薬師池公園に立ち寄った。縄文時代の遺跡から発見されたハスの種から花が咲いた。そんなことで有名な大賀ハスも咲き始めているようだ。夕方なのでザリガニを採る子供たちの外は少ない。しかし、もう盛夏という感じの夕方はなかなか美しかった。

 薬師池の水面に映る傾きかけた日の光や美しい緑、そして青空。なかなか幻想的に美しく、この世のものとも思えなかった。

とても落ち着いたひと時を、楽しめた。東京にもこんなところがあるんですね!

さて、こうした落ち着いた時もあるが、そうでなく湧き起こる情動に翻弄される時もある。この数日とりあげてきた一房の葡萄を、ちょっと思い出してみよう。「僕」が美しいジムの絵具にとらわれる。そして、それを手にいれたいという情動がおこってくる。しかも、ジムに話してみるとか、両親に頼んでみるとかの選択肢をとらず、盗むということにとらわれる。当然それが、いいことではないと「僕」はどこかで考えているので、ある種の心理的緊張があり、こころの健康は急低下しプロセススケールは低になっているようだ。

このように、一房の葡萄はロジャースの人格形成論から様々に解釈できるのだが、まず、発端の絵具に囚われたところを考えてみたい。昨日、老婆と美女のだまし絵の話をしたが、Wikipediaにその画像があったので次に挙げてみる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Youngoldwoman.jpg

この画像は有名で、いたるところで紹介されているのでご存じの方も多いと思うが、この図を見ると一般におばあさんに見える人。美女がちょっと斜めの後ろ姿に見える人にわかれる。どちらに見えても別にどうだということがないが、普通いったんおばあさんに見えたら見えっぱなしになる。こういう現象があるのである。

ロジャースの性格形成論では命題3で有名である。

命題3:有機体は、一つの体制化された全体(an organized whole)として、この現象の場に反応する。

老婆に見える。美女に見えるが同時におこることはない。そういう命題と解釈しても間違いではないと思う。人間も有機体(生命体)であり、身体をもち生育史をもち、そして魂をもっている。時間と共に変わるものだが反応は不思議なことに一つ。そして、美女が見えるはずだと焦っても、なかなか見えなかったりする。

こうした命題3は、だまし絵のような、ちょっとした軽い話題の世界もあるが、宗教や哲学を信じて見える世界もある。ある人には説明してもなかなか理解してもらえない世界。また、その反対にこちらが理解できない世界もある。まあ、そういうことが人間の常としてある。そういう知恵は、とても大事だと思う。

昨日の薬師池は私にとっては、とても神秘的であった。

みんなの性格形成論 4/10

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