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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自己肯定・他者肯定の世界が良いな!(ゆるしと和解⑧)

2010-03-17 | 第五章「和解と平和」

 昨晩は、久しぶりに家でDVDを観た。スピルバーグの「ミュンヘン」で、1972年のミュンヘンオリンピック事件(11名のイスラエルのアスリートが人質となり、救出に失敗し全員殺害された事件)に報復する、「神の怒り作戦」を映画化したものである。

 暗殺団のリーダである主人公の、心の葛藤や報復の空しさ、希望が描かれた映画であったが、いろいろ考えさせられた。自己肯定・他者否定の正義の暗殺が、次第に変わり、自己否定・他者否定の破壊・地獄の世界に近づいていく。そんな主人公のこころの変化がリアルだった。

 主人公の妻と幼い子供は、その中にあって自己肯定・他者肯定の愛そのものを象徴しているようであり、主人公との関わりが何とも言えない感動を産む。物質としての身体の世界、こころの世界、魂の世界・・・

 今の世の中は激しい競争の社会になってきている。現役を引退すれば、別かもしれないが、競争による、自己肯定・他者否定が到る所で顔を出している。生き残りの原理とはそんなところにある(敵を物理的に殺したり)。自分も暗殺団ではないが、日本経済の中で、生き残りをかけた企業間競争には随分係わってきた。

 A社は業績をB社よりあげて(その方法はいろいろ)、優位にたつのが生き残りの戦略だったりする。ただ、見方をちょっと変えれば、B社が倒れても、C社が台頭してきたりする。常に戦いは継続する。11名の暗殺リストのうち9名を殺害した暗殺団の成果は凄まじかったが、結果は報復の報復が続き、今の現状に至っている。

 5-6万年前に、東アフリカから海峡を渡り世界に散った現世人類の集団は150人だったという説がある。勿論、イスラエルやPLO、アメリカ人や日本人、中国人と別れてもいなかっただろう。

 今の人口は約68億人。不健康な、自己否定や他者否定の世界に陥らず、共生で健全な自己肯定・他者肯定の世界に変わっていければと思う。孫の世代は何としても光が見えてほしい。

 先日、マザーテレサの本を立ち読みしていたら、マザーテレサが食事を節約して、コメを飢えているヒンズー教徒の子沢山の母親に渡したら、そのコメの半分を貧しいイスラム教徒の子沢山の母親に分かち与えた話があった。本当の豊かさは、そんなところにあるかもしれない。

 いろいろ考えさせられた。

(感謝の領域(ゆるしと和解⑧)58/60)

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