イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

耳ざわりの良い話にはご注意を!(ストレスを再考する 1/10)

2015-09-01 | 第一章「意識と知覚」

 この一か月、世界は急速に動いているようだ。中国の株安を背景にした金融問題。よく判らない爆発事故の多発。安保法制に関するさまざまな動き。気候や火山などの自然界の変化。そして、マスコミやネットに広がる不安感(まるで煽るような)。

 ただでさえ、ストレスの多い世界なのに・・・

 こんな中自分の財産保全に走る人、世の為人の為に何かせねばと動く人・・・まあいろいろである。そんな中・・・私はどうするのか?

 生き甲斐の心理学、現代の臨床心理学を学んできたので、まず、自分の羅針盤・コンパスをしっかりせねばと思う。何が本当か、何を信じるかだ・・・

 ロジャースの人格形成論にでてくるが、私たちは、直接的な経験の中で腑に落ちるような、五感・体感からくる知恵を持つと同時に、人からの間接的経験をあたかも自分の直接的経験のように錯覚する習性をもっている。*1

 例えば、今話題の安保法制にしても、さまざまな情報が飛び交い、実に判りにくい。私は、新聞の購読をやめてしまったが、ネットから入ってくる様々な情報に触れると、本当はどうなのかなと疑心暗鬼になることも。そんな時、何を信じるか?

 自分の生育史は宝だと思う。私の場合、1951年生まれ。サンフランシスコ条約が結ばれ、その一方日米安保条約も結ばれた年。戦後の復興の画期でもあったが、一方信じられないくらいの殺戮が半島でおこっていた年である。この裏腹のへんな構造の中に生をうけた私は、やはり、人生の中でへんな裏腹を経験していく。こうした中での体感。そんな生命体としての私が感じてきたもの・・・それが重要な気がする。私にもいくつか人生の危機が押し寄せてきたが、判断に迷うことがあっても、このよく判らない自分に戻どることで生き延びてきたように思う。自分の中に湧き立つ本当の感情。そして、自分の頭を使った、そのポジティブな解釈。もちろん、それを助ける神秘的世界もあるのだが。

*1 ロジャースの19の命題のうちの10番目の命題:いろいろな経験に結びつけられている諸価値や、自己構造の一部である諸価値は、ある場合には有機体によって直接的に経験される諸価値であり、ある場合には他人から投射されもしくは受けつがれるが、しかし、あたかも直接的に経験されたかのように歪められたかたちで知覚されるものである。

 写真は、岡山の鬼ノ城。7世紀の唐・新羅との戦いで敗戦し、日本各地に山城や水城を作ったころの遺跡の一つ。この山城からは、遠く瀬戸内海を見渡せ、対岸にある四国の山城も見えたかもしれない。しかし、天智天皇のころの山城、それはいったいなんだったのだろう?

ストレスを再考する 1/10 

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