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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自己顕示の花を楽しむ!・・・(愛の領域⑭)

2010-05-12 | 第七章「光と復活体」

 今年の2月から、日本の古代史の本を時間があれば読むようにしている。最近は井沢元彦氏の「逆説の日本史」を愛読しているが、歴史を動かしてきた人達が、どういう思想で生きてきたかという視点があり、眼を開かれる。

 例えば道鏡と称徳女帝は、高校生の時に姦通説を聞いて以来悪く解釈していたが、井沢氏の本を読むと、理路整然とそのようなことはありえず、藤原氏の私腹を肥やす政策に抵抗したが、その後政権交代で犠牲になったように説明されている。歴史も解釈一つでクリアな世界が見えてくるのだと感激した。

 さて、今日は自己顕示について思索をしている。生育史を思い出すと中学・高校のころに受験があり、学校の成績を気にしたり、変に自己顕示的になっていると思いこんだり、そんな自分に嫌悪感を覚えた記憶がある。

 自分さえ良ければ・・・そういう心の動きに、罪悪感を覚えたり居直ったり。さらに、1960年代後半の学生運動の影響で、何か乗り遅れたようで、苦しんだ。他者肯定・自己否定の世界でもがいたようだ。

 そんな高校時代のあと大学に入学し、工学部ではあったが、ドイツ文学や聖書、仏典、中国思想の本を読んだりし、それなりに思想の重要性を学んだ。同じ行動をしても、思想(解釈)が異なれば精神的な印象は随分変わることに気づいたりした。

 自分中心の蟻地獄の思想を持つより、世のため人のためになる思想を持てば、同じ行動や苦労をしても救いがあるとだんだん気づいていった。自己肯定・他者肯定の思想は、悩んでも救いがある。

 テッセンは自己顕示的な花だと思うが、嫌いではない。

(愛の領域⑭(1億2千万人のための生き甲斐の心理学) 54/60)

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