イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

不思議なスペクトラム!

2009-09-03 | 第九章「愛」

 多摩モノレールで高幡不動から、多摩センターに向かうと、左側に不思議な壁画が見られるスポットがある。どなたが描いたのか知らないが、不思議なスペクトラムである。

 これを見ていると、紫(濃い)が含まれていないことに気づく。むしろ敢えて避けているような・・・

 40歳台のころ、米国に出張すると、建物内部の壁紙等で様々な紫を見た。日本ではあまり経験できない色の好みである。日本では桜色、ピンクは使われても紫。特に濃い紫は余り日常に出てこない。不思議だなあと当時思ったものである。

 昨日、上野方面を久し振りにドライブしたが、多○屋さんの紫色のビルを通りがかりに見えた。昔、1-2度幼い長女を連れて訪れたことがあり、懐かしかった。その時からの紫色は健在であった。

 最近U先生から教えられた、小林惠子氏の「本当は恐ろしい万葉集」の連作を読んでいたが、この中に、万葉集の詩歌を5-6千年の歴史をもつ易・陰陽五行からの解読があり、感動した。

 吉野裕子氏の本を読むと、陰陽五行が日本文化と密接な関わりがあることが、理解できる。そういえば、高松塚古墳をはじめ、陰陽五行と深く関わりがあることを思い出す。

 あの紫式部の源氏物語にも、その思想が深くかかわっているようである。確かに、紫が良く出てくる。もちろん、自身の名前も紫が。

 因みに、紫は、聖徳太子の制定したとされる冠位12階の一番高貴な色だそうだ。怖れ多いこの色は、一般の日本人にとっては不思議に避けるべき色であったようだ。紫は日本人の無意識の中に押し込められた色のようだ。

 さて、私の40歳台。悩み・惑う中で、自分のアイデンティティを探る先は、東洋思想が中心であった。経済界でも有名であった、安岡正篤氏の本を特に愛読した。安岡正篤氏も著名な易の研究者であった。

 それなのに、ある日突然の変局点でカトリックの信仰を得る。そして、その私がまたも陰陽思想に興味を抱く。

 無意識の世界は神秘である。自分の中の無意識の世界も大切にしたい。

 <今更人に聴けない「生き甲斐の心理学」 8/12>

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