イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

出会い!

2007-12-01 | 第十章「今ここでの恩寵」

 朝起きてから、寝るまで、 「今ここ」という私のフィールドで、様々なヒト、モノ、コトに出会う。真善美にも出会う。

 精神的に落ち込んでいるときは、すべての出会いが無味乾燥に成りがちである。逆にイキイキと暮らしているときは、見るもの、聞くもの、読むものすべてが心に響くようになる。

 そして、その出会いが表面的な無味乾燥のものでなく、深い奥行きのあるものになってくる。魂の領域に届くように。

 大学生の時に、理工科系なのに広告代理店に行ったある人が、勧めてくれた詩集が今でもある。既に亡くなられた吉原幸子氏の詩集である。その中の「無題」という詩の一節は次のように始まる。

 風 吹いてゐる

 木 立ってゐる 

 ああ こんなよる 立ってゐるのね 木

 吉原幸子氏の豊かな感受性に驚くが、この一節はいろいろ考えさせる。木というモノが、立ってゐるのね と声をかけられているのだ。木との出会いの中で、我と汝を演じているのである。この詩に出会って、30年以上が経過するが、今になって、出会いの本質にやっと気がついたように思う。

 これから5回、出会いについて考察していきたい。

 人気blogランキングへ <- 1クリック是非とも応援お願いします!