ただいま、古い荷物をバッサバッサと捨てているところである。
MDやカセットテープは全て廃棄処分。中学3年生の頃のテープなどもあり、捨てるのは惜しい気もするのだが、再生機も一切捨ててしまったので、再生しようがない。
そんなところで、私の住む自治体では、カセットテープは燃えるゴミ、カセットのケースは燃えないゴミとして分別しなければならないので、それぞれを分別して段ボールにポイポイ捨てている。そんな中でひときわ重量感のあるカセットを2本見つけた。
SONYのMetal MasterとUX Master。それぞれ通常プラスチックが使われている本体(?)部分がセラミックで成形されており、誤録音防止ツメはプラスチック片がはめ込まれている。
そのボディはあまりにも完成されていて、曲名などを記入して貼るラベルをも寄せ付けない風情で(笑)、この2本には何も貼っていない。
記憶はもうないが、普通のカセットテープの2倍ぐらいの値段がしたと思う。私はあまり音にウルサクないので、一番安いテープで全く問題なかったのであるが、試しに買った2本。私には珍しく、洋楽を録音したのだが、ほとんど再生せずに終わってしまった(笑)。
これらよりも以前に、TDKから『MA-R』というモデルがあり(名前の由来は”Metal Alloy - Reference” だったと思う)、本体中心部分にスチールを使ってその上下に透明プラスチックを使用した、当時唯一とも言えるパッケージのカセットがあり、私が中学生当時のあこがれのカセットテープだった。これも1個だけ買った記憶があるが、それは残念ながら見つからなかった。
それにしても、比較的低価格な消耗品の中で、このようにクオリティを追求した製品は、最近はなかなかお目にかかれない。